2010年03月
2010年03月08日
テングソースでおなじみの中間醸造のお酢は「マルサン」。そして、そのお酢をベースに「マルサンすし酢」が作られている。我が家の定番調味料のひとつである。
この「すし酢」は、とても簡単にすし飯を作ることができる、かなり便利な調味料である。ご飯に「すし酢」をかけて、混ぜるだけで、あっという間にすし飯ができる。某大手の「す○太郎」なんて買わなくても(具はついていないが・・・)、美味しいすし飯のできあがり。しかも、旨い。なんて素敵なんだろう。
この「すし酢」を使えば、あっという間に「酢の物」もできる。たとえば、きゅうりを薄切りにする。それに「すし酢」をあわせる。これであっという間に、きゅうりの酢の物の出来上がり。どんな野菜でもあっという間に酢の物になる。米だけで作られるお酢は、海産物に対する相性が抜群であるので三原名物「たことわけぎのぬた」などを作る際もかなり便利である。
ほかにも、ドレッシングの酢に使っても美味しい。しょうゆとあわせると、ポン酢のようにもなる。それをサラダとあわせても美味しい。ごまだれとあわせると、ごまだれドレッシングになる。
酢を使う漬物にも便利である。ラッキョウ漬けやミョウガ漬けなど、このお酢でつけたら抜群であろう(残念ながら我が家では漬けていないが・・・)。
おそるべし「マルサンすし酢」。
なにより、まっとうなお酢からつくられる「すし酢」なのだから、手抜きするにしても素晴らしくまっとうな手抜きになるわけである。
今、ふと思い出した。
ずいぶん前のことではあるが、今は放送終了してしまった「どっちの料理ショー」で、お好み焼き対決 広島VS大阪 なんてものがあった。
そのとき、広島のお好みソースとして、 センナリの「広島ぢゃけん」が取り上げられた。
実は、この話には裏話がある。
もしかすると、「広島ぢゃけん」ではなく、我らが自慢の「テングソース」がその「特選素材」となる可能性(しかも、かなり実現性の高い!)があったのである。
いきさつは、こういった事情である。
まず、中間醸造さんに「どっちの料理ショー」から、アプローチがあった。
「特選素材に、テングソースを取り上げさせてほしい!」
しかし、中間醸造側では、
「うちは、作れるだけしか作っていないから、マスコミで広く知られても、売るものがなくなるばかりで困る」
と、あっさり断ってしまった(中間醸造社長談→オギロパン三代目親分→四代目の情報の流れ。)。
そのあと、センナリの「広島ぢゃけん」にアプローチがあり、番組に登場となる(その後のセンナリの「広島ぢゃけん」は、ジャスコでも店頭から消え、かなり売れた様子である)。
この話を聞いたとき、私は中間醸造の姿勢に「ものづくり」をする魂を見たような気がした。「作れるだけしか作れない」と言い切ることは、商売人としては間違いかもしれない。しかし、製造者としてはそれが正解なのである。人間としての限界の中で、限界を超えず、欲を出さず、そのときの最高のものを作り、最高の状態で使っていただく。
この姿勢こそ、ものづくりには大切なことなのだと思う。
たとえ、マスコミによる大勢の周知で売り上げが伸びることが予想できるとしても(実際「広島ぢゃけん」はよく売れていた・・・)、製品に対する責任を全うし「作れるだけしか作らない」と言い切り、製品に対する真摯な姿勢を曲げないということは、なかなかできることではない。
そんな姿勢を持つ中間醸造の「テングソース」や「マルサンのお酢」「マルサンのすし酢」には心がこもっている。だからこそ、本当に旨い。本物の風味を持っている。
製品に対するそのような真摯な姿勢は、容器にもこもっている。
中間醸造製のものは、いまだに「ガラス瓶」を使用している。ペットボトルやチューブ式のものは一切ない。これはなぜか。
ガラス瓶を使うことにより、ソースやお酢の風味を守るためである。
ガラス瓶は食材に対して味に影響を与えることがない。その点を重視して、簡便な取り扱いであるペットボトルなどを排除しているのである。この点も、製造者としての姿勢「いいものをつくり、いい状態で食べてもらいたい
」を確実にあらわしている。
三原にとってこのようなお酢屋さんを持つことは、本当に自慢の一つである。
そして、その自慢は人にひけらかすようなものではなく、三原の人間にとって基礎的な誇りになる大切なものではなかろうか。
この「すし酢」は、とても簡単にすし飯を作ることができる、かなり便利な調味料である。ご飯に「すし酢」をかけて、混ぜるだけで、あっという間にすし飯ができる。某大手の「す○太郎」なんて買わなくても(具はついていないが・・・)、美味しいすし飯のできあがり。しかも、旨い。なんて素敵なんだろう。
この「すし酢」を使えば、あっという間に「酢の物」もできる。たとえば、きゅうりを薄切りにする。それに「すし酢」をあわせる。これであっという間に、きゅうりの酢の物の出来上がり。どんな野菜でもあっという間に酢の物になる。米だけで作られるお酢は、海産物に対する相性が抜群であるので三原名物「たことわけぎのぬた」などを作る際もかなり便利である。
ほかにも、ドレッシングの酢に使っても美味しい。しょうゆとあわせると、ポン酢のようにもなる。それをサラダとあわせても美味しい。ごまだれとあわせると、ごまだれドレッシングになる。
酢を使う漬物にも便利である。ラッキョウ漬けやミョウガ漬けなど、このお酢でつけたら抜群であろう(残念ながら我が家では漬けていないが・・・)。
おそるべし「マルサンすし酢」。
なにより、まっとうなお酢からつくられる「すし酢」なのだから、手抜きするにしても素晴らしくまっとうな手抜きになるわけである。
今、ふと思い出した。
ずいぶん前のことではあるが、今は放送終了してしまった「どっちの料理ショー」で、お好み焼き対決 広島VS大阪 なんてものがあった。
そのとき、広島のお好みソースとして、 センナリの「広島ぢゃけん」が取り上げられた。
実は、この話には裏話がある。
もしかすると、「広島ぢゃけん」ではなく、我らが自慢の「テングソース」がその「特選素材」となる可能性(しかも、かなり実現性の高い!)があったのである。
いきさつは、こういった事情である。
まず、中間醸造さんに「どっちの料理ショー」から、アプローチがあった。
「特選素材に、テングソースを取り上げさせてほしい!」
しかし、中間醸造側では、
「うちは、作れるだけしか作っていないから、マスコミで広く知られても、売るものがなくなるばかりで困る」
と、あっさり断ってしまった(中間醸造社長談→オギロパン三代目親分→四代目の情報の流れ。)。
そのあと、センナリの「広島ぢゃけん」にアプローチがあり、番組に登場となる(その後のセンナリの「広島ぢゃけん」は、ジャスコでも店頭から消え、かなり売れた様子である)。
この話を聞いたとき、私は中間醸造の姿勢に「ものづくり」をする魂を見たような気がした。「作れるだけしか作れない」と言い切ることは、商売人としては間違いかもしれない。しかし、製造者としてはそれが正解なのである。人間としての限界の中で、限界を超えず、欲を出さず、そのときの最高のものを作り、最高の状態で使っていただく。
この姿勢こそ、ものづくりには大切なことなのだと思う。
たとえ、マスコミによる大勢の周知で売り上げが伸びることが予想できるとしても(実際「広島ぢゃけん」はよく売れていた・・・)、製品に対する責任を全うし「作れるだけしか作らない」と言い切り、製品に対する真摯な姿勢を曲げないということは、なかなかできることではない。
そんな姿勢を持つ中間醸造の「テングソース」や「マルサンのお酢」「マルサンのすし酢」には心がこもっている。だからこそ、本当に旨い。本物の風味を持っている。
製品に対するそのような真摯な姿勢は、容器にもこもっている。
中間醸造製のものは、いまだに「ガラス瓶」を使用している。ペットボトルやチューブ式のものは一切ない。これはなぜか。
ガラス瓶を使うことにより、ソースやお酢の風味を守るためである。
ガラス瓶は食材に対して味に影響を与えることがない。その点を重視して、簡便な取り扱いであるペットボトルなどを排除しているのである。この点も、製造者としての姿勢「いいものをつくり、いい状態で食べてもらいたい
」を確実にあらわしている。
三原にとってこのようなお酢屋さんを持つことは、本当に自慢の一つである。
そして、その自慢は人にひけらかすようなものではなく、三原の人間にとって基礎的な誇りになる大切なものではなかろうか。
2010年03月04日
販売店さんには、オレンジ色の「オギロパン」の名前入りのパン箱に、パンを詰めて持っていく。パンを店に並べた後は、空箱をバックヤードに積んでおいてある。その空になった箱を、工場に持って帰って、洗って乾かし、再びパンを詰めて販売店さんに持っていく。
オレンジ色したパン箱は、この業界ではポピュラーなものである。
オレンジ色のパン箱(プラコン)
http://www.placon.co.jp/d6.html
そんな空になったパン箱を取りに、とあるスーパーのバックヤードに行った。
うちのオレンジ色したパン箱を探しているうちに、とあるパン箱に目が行った。
そのパン箱は、うちのパン箱と同じ形、同じ色をしているが、当たり前だが書いてある文字が違っていた。
「モーコパン」
うん?モーコパン?モンゴル系?
うちのなまえもたいがい妙であるが、こちらさんも妙である。
なんでモーコパンなんだろう。
うちは名字。まさか「蒙古」さんなんていないだろうし・・・。
そんなわけで、調べてみた。
ぐぐってみると(便利な時代になったものである)、大竹にそのパン屋さんはあるではないか。
有限会社モーコ製パン工場
http://www.hiwave.or.jp/kennaikigyou/1240.html
大竹市のパン屋さんだった。そのスーパーではモーコパンは売っていないので、大竹からわざわざ三原まで、このパン箱が旅してきたのだろうか。
よく見るタイプ。よく見るからこそ、間違える。たぶん、大竹から、同じようなパン箱を使っている会社が間違え、だんだんこっちにやってきたのだろう。
兵庫県のほうからきているパン箱を見かけたこともある。
こういったパン箱は、やってきたはいいが、間違えてやってきたため、もとの場所に帰るすべがない。さまよえるパン箱なのだ。
そして、モーコパン。
企業概要を見てみると、社長さんの名前が「望戸」さん。
そう書くのか!自分のことは棚に上げて、かなりびっくりである。
パン箱が大竹から流れ着いたこと。名字が会社名になっている似たような状況の会社があったこと。
なんだか、興味深いできごとだった。
オレンジ色したパン箱は、この業界ではポピュラーなものである。
オレンジ色のパン箱(プラコン)
http://www.placon.co.jp/d6.html
そんな空になったパン箱を取りに、とあるスーパーのバックヤードに行った。
うちのオレンジ色したパン箱を探しているうちに、とあるパン箱に目が行った。
そのパン箱は、うちのパン箱と同じ形、同じ色をしているが、当たり前だが書いてある文字が違っていた。
「モーコパン」
うん?モーコパン?モンゴル系?
うちのなまえもたいがい妙であるが、こちらさんも妙である。
なんでモーコパンなんだろう。
うちは名字。まさか「蒙古」さんなんていないだろうし・・・。
そんなわけで、調べてみた。
ぐぐってみると(便利な時代になったものである)、大竹にそのパン屋さんはあるではないか。
有限会社モーコ製パン工場
http://www.hiwave.or.jp/kennaikigyou/1240.html
大竹市のパン屋さんだった。そのスーパーではモーコパンは売っていないので、大竹からわざわざ三原まで、このパン箱が旅してきたのだろうか。
よく見るタイプ。よく見るからこそ、間違える。たぶん、大竹から、同じようなパン箱を使っている会社が間違え、だんだんこっちにやってきたのだろう。
兵庫県のほうからきているパン箱を見かけたこともある。
こういったパン箱は、やってきたはいいが、間違えてやってきたため、もとの場所に帰るすべがない。さまよえるパン箱なのだ。
そして、モーコパン。
企業概要を見てみると、社長さんの名前が「望戸」さん。
そう書くのか!自分のことは棚に上げて、かなりびっくりである。
パン箱が大竹から流れ着いたこと。名字が会社名になっている似たような状況の会社があったこと。
なんだか、興味深いできごとだった。