2010年06月

2010年06月02日

 この瀬戸内一帯では、そばよりもうどんを食べる風習のほうが強いような気がする。雨が少なく小麦の生育に適した土地がらだからか、弘法大師の時代の影響か・・・。海を隔てて讃岐の国では、もちろんうどんが有名だし、福岡県は日本で第2位の小麦の産地である。
 山間部に行けば、そばを食べる地域が出てくる。豊平では、そばでまちおこしをしているし、出雲そばなども有名である。

 さて、何を思ったのか、突然「そば」の話である。

 私のそばデビューは遅い。
 たしか、まともな「そば」を食べたのは25歳のときである。それまでは、あまり興味がなかった。今でも、うどんか、そばか、と聞かれたならば、うどんと答える男である。お好み焼きもできればうどんがいい(これは違うか)。
 
 しかし、近年おいしいそばを出す店もぽつぽつと出来始め、先日はとてもおいしいおそばを尾道でいただいた。「笑空(えそら)」というお店だった。
 三原でも、リージョンプラザの裏の路地に「小川村」という蕎麦屋があって、こちらもおいしい。

 でも、そんな立派なおそばでなくても、おいしいのである。
 まじま製麺のつゆのついている108円のきつねうどんパックでも、てんぷらそばパックでも、結構満足できるのは、うどんやそばの本来の求心力であるともいえる。立ち食いそばなどは、その典型ともいえる。
 先日のさつき祭りでも、やきそばややきうどんなど、うどんやそばを使った屋台が多く出ていた。

 うどんやそばは、日本の誇るファーストフードではなかろうか。

 そんなファーストフードには、やはり若干ジャンクな雰囲気が似合う。
 先日、ネットをさまよっていると、衝撃的なそばを発見した。

コロッケそば

 一体、何がしたいのだろうか?
 てんぷらならまだしも、そばにコロッケ?
 合うのか?パン粉で?

 東日本特有の黒いつゆに、そばとコロッケ、そして卵とねぎが入る。
 このような食べ物は、この近辺には見かけない。

 案外ファンも多いようなのであるが、どうやってその味を確かめたらいいのか?

 解決方法は簡単である。
 自分で作ればいいのだ。

 乾麺のそばを指定時間どおり茹で、つゆは牡蠣しょうゆでつくる。コロッケは近所のスーパーマーケットのお惣菜売り場に売っている、なるべく安くあまり凝ってないもの。卵は水を張った小鉢に落とし、1分弱電子レンジで加熱して、温泉卵風にする。

 そして、できあがった・・・

コロッケそば
CIMG4597 まず、そばをたぐる。一口目、二口目はまったくもって普通のそば。そして、コロッケに箸を進める。コロッケをかじると、つゆと相まって、あの安いコロッケが美味しく食べられるではないか。
 食べ進めるうちに、コロッケが非常に魅力的な食材に感じられるのが、コロッケそばのすごいところである。

 食べ終えた後、ちょっとした達成感と、「なんだかへんなものでおなかいっぱいになっちゃったなー感」で満たされる。

 たしかに支持されるだけあって、美味しい。
 関東方面に行った際には、駅の立ち食いそば屋でチャレンジしてみたいなぁ。

 でも、コロッケそばは、家庭の食卓より、駅で急ぎながら食べるほうが、似合っていると思うなぁ。
Comments(4) | TrackBack(0) │   (08:05)

2010年06月01日

 三原は「たこのまち」と呼ばれているらしい。
 私個人が、こっそり思っているのは「とりのまち」。鶏について、三原は案外縁が深いのではないか。

 たとえば、三原のお好み焼きには「モツ」を入れる場合がある。その「モツ」は、鶏のモツを甘辛く煮たものである。
 近隣にも養鶏をしているところが多くある。福山の某レストランで「地鶏ですよ」と出された鶏が、久井産の鶏だった。それが、美味しいのなんの。びっくりしたものである。

 さて、そんな三原で鶏専門店がある。
 鶏専門店。なんてストイックなんだろう。しかも、老舗の部類に入る創業60年ということである。

鳥徳
〒723-0017
広島県三原市港町1丁目4−15
0848-62-4272

2009三原ミスやっさブログより
http://ameblo.jp/2009missyassa/entry-10533935781.html

 鶏肉専門店であるが、総菜部もあり、ローストチキンを購入してみた。

ローストチキン 1本360円 
CIMG4590 甘辛いたれで照りがとてもいい。たれの風味もやさしい感じ。一口かじりつくと、ジューシーな肉の感触がうれしい。また、肉の味も鶏の甘みを感じる。そして、風味がとても良い。
 これで360円とは、価値ある一品ではなかろうか。

 瀬戸田の玉木のローストチキンと比較すると、求心力は玉木商店かもしれない。でも、鶏の風味は鳥徳のローストチキンがストレートにくる。
 両方とも、おいしいローストチキンであることには変わりはない。

 店頭にはほかにも焼き鳥やロールチキンなどの総菜があった。唐揚げもあり、つまみにいいかもしれない。

 家でのんびりビールを飲むときに似合う「酒のあて」として、最適。
 
 しかし、本当にストイックな専門店である。ネットの情報がほとんどない。
 こういったお店こそ、真の実力がある店なのかも。

 今度はほかの総菜を食べてみたいし、鶏肉を買ってきて水炊き(あ、これからの季節ではないなぁ)など、鶏肉料理を楽しみたいなぁ。
Comments(2) | TrackBack(0) │   (15:33)

自己紹介
四代目(よんだいめ)
老舗パン屋の四代目として、三原に生まれ育ち、跡を継ぐ。 2010年に代表取締役社長就任。
社長になっても、なんだかんだいいながらイオン三原店の店長も兼務。
三原がふるさと。大阪がボケと突っ込みのふるさと。フランスが心のふるさと。
日本と広島と故郷の三原と我が妻と娘をこよなく愛する40歳。

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オギロパン イオン三原店
郵便番号 723-0014
広島県三原市城町2-13-1
TEL&FAX 0848-62-8800
営業時間 午前9時〜午後8時
定休日 年中無休(お店は)
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