ネジリパンのエピソード

 オギロパンは、昔から商売をしているので(公式には大正7年創業らしい)、おなじみさんから、昔の話を伺うことがあります。

 私の伺った、ネジリパンについてのエピソードで、忘れられないものがありまして・・・。

 その方は、年配のお客様で、私にこうおっしゃいました。

「わしゃーの。昔っからネジリパンが好きなんじゃ」
「ありがとうございます!」
「での。ありゃー(ネジリパン)、昔はすごかったど。」
「え?どうすごかったんですか?」
「ありゃー、ねじってあるけーの。」
「はい。」
「あれをほどいての。のばしたら、こがーになるんじゃ(と、1メートルほど腕を広げる)」
「ええっ!そんなに伸びたんですかっ!」
「ほーよ。ぶち伸びたんじゃけ」
「へぇー。そうだったんですかー。」

 だいたい、ネジリパンは、ねじってあるから、元は長い紐のようになっています。しかし、現在のネジリパンはどう見ても20センチあれば、大きいぐらい。倍にしても40センチ。ねじってあるものをほどいたにしても、もともとは50センチぐらい。

 それが、1メートル・・・。(汗)

 年配の方の、ファンタジーを壊してはいけません。きっと、本当に1メートルぐらい、伸びたんだと思います。

 私は、そんなお客様が、すごく好きです。
 そして、いつか本当に、ほどいて1メートルぐらいのネジリパンを作ってみたいなぁ、と思います。