壁の写真

壁の写真お店に入って正面の壁に、1枚の写真を飾っています。
この写真は、どうやら有名な写真らしく、フランスで購入した本にも、載っています。

この写真を買ったのは、1999年。フランスへ留学していた時です。
購入場所は、ブザンソンという街の、とある雑貨屋さんでした。一目見たとき、「ああ、なんていいんだろう」と、購入を決意しました。そして、三原に帰ったときは、ぜひ、この写真をお店に飾ろうと、ずっと思っていました。

スーツケースに、折れないようにして入れて、もって帰ってきました。

この写真を見るたび、最初に見たときの、「ああ、なんていいんだろう」という気持ちがよみがえります。
少年が、バゲットを小脇に抱えて、街角を走っている姿は、その写真を撮った時間の後には、きっとやさしいママが待っているのでしょう。「ぼうや、バゲット買ってきてくれてありがとう」。
そして、その後、ママの作ったあったかい料理とバゲットをほうばる少年の姿を想像してしまいます。

パン屋と家庭の食卓とは、そのようにつながっていてほしい。
パンとともに、笑顔あふれる家庭の食卓。すばらしい幸せだと思います。

私は、そんな願いを込めて、「バゲットを小脇にかかえた少年の写真」を飾っているのです。

Comments(2) | TrackBack(0) │   (20:52)