特製コッペパン

b1605e07.JPGジャスコ店のみで販売しているパンの中で、唯一、オギロパンのラインナップと平行販売しているのが、この「特製コッペパン」です。実は、苦悩した結果、起こってしまったという感じで、なんとなく最初は、後ろめたい感じがしていました。

この特製コッペパンは、去年の10月ぐらいから販売をはじめたのですが、商品開発は、それよりずいぶん前にひと段楽していました。でも、販売できなかったんです。
やはり、オギロパンである限り、従来の「コッペパン」が、コッペパン。それ以外のコッペパンを並べる事は、自己否定になりはしないだろうか、と、感じていました。そのため、納得いく風味をもった「特製コッペパン」を完成させながらも、販売を控えていました。

「特製コッペパン」は、私にとって、思い出の味を再現したものです。

その味とは、小学校の時に食べた、オギロパンのコッペパンの味でした。工場(こうば)で焼き立ての「コッペパン」を食べた思い出が、頭にずっとこびりついていて、それがどうしても美化されていっていました。だから、「コッペパン」を食べると「美味しいんだけど、あの時に食べた味じゃない」と思っていました。
思い出の味の要素を、いくつかに分類し、その分類された要素ごとに材料や製法を検討しなおし、出来上がった「思いでの味」が、「特製コッペパン」なのです。

ですから、根底にあるものは同じのはずなのですが、「コッペパン」と「特製コッペパン」は、全く違った風味になってしまいました。思い出とは、常に美化されるものです。その美化された思い出を現実化したのですから、そうなってしまうわけです。

販売する時、名前をどうしようか、と、思ったのですが、「コッペパン」という呼称は、どうしても変えたくなかったので、「特製」をつけて、区別する事にしました。
普段なら、「特製」などという言葉を、軽々しく使いはしませんが、この場合は、本当に「特製」なので、使って良いと、判断しました。

価格は「コッペパン」と「特製コッペパン」に、差はありません。
ただし、大きさが「特製コッペパン」がやや小さくなっています。それは、材料の価格差を圧縮した為であることと、同じ価格に設定したかったからです。

区別の方法は、大きさと上面のくぼみ。
「コッペパン」は、大きくて、上面のくぼみは単純な直線が何本かあるもの。
「特製コッペパン」は、小さくて、上面のくぼみは、交差した直線が網状になっているもの。

そんな「コッペパン」と「特製コッペパン」が平行して売られているジャスコ店です。

ちなみに、販売する本当のきっかけは、三原市内に「移動販売のメロンパン屋さん」が進出してきたからです。食してみましたが、私の口には合いませんでした。
それを、三原の人たちに販売するのか・・・。と、歯がゆい思いでした。
パンは、焼き立てがうまいのはあたりまえ。冷めてから旨いのが、本当に旨いパン。
冷めても圧倒的においしい「特製コッペパン」を、販売する気になったのは、そういった事情もありました。三原の人たちには、美味しいパンを食べて頂きたかったのです。

おもいつくまま、書いてしまいましたが、まだまだ、「特製コッペパン」について、書きたい事がいくつもあります。
でも、きょうは、これぐらいで。