ジャスコ三原店屋上からの風景

 あまりにも暑くて(だって、毎日35度越えるんだもの)、ジャスコ2階の家電売り場に扇風機を買いに行ったついでに、旧館部分の屋上駐車場に上がってみた。
 さすがに駐車台数は少なくパラパラと停車している。

 さて、ここから見える風景が案外いい感じ。

ジャスコから北 まずは、北側。思いっきり桜山が見える。JRの高架が邪魔していない分、すっきりとした光景。
 桜山には桜山城という山城があった。現在でも、古井戸とか残っている。登山道が整備されており、気合を入れて登山するピクニックが楽しめるという・・・。
 また、この山上から見る三原市街もなかなかのもの。

SANTA様のサイトより)桜山の頂上から市街を撮影
http://redsanta.up.seesaa.net/image/sakurayama_01.jpg



ジャスコから西 次に、西側。手前にジャスコの駐車場。道路は最近よく混んでいる県道で、その向こうは三原城舟入櫓。
 舟入櫓には、昭和天皇が戦後に御幸された折に宿泊されたと聞いている。春になると、桜がきれい。


ジャスコから北東 最後に、北東には極楽寺が見える。全景では小さかったので、拡大画像にしてみた。あまり画像でははっきり写っていないが、三重の塔が美しい。寺の下から見ると、もっと美しい。ちなみにダルマがたくさん収蔵されている「青山コレクション達磨記念堂」のあるお寺である。

 尾道は「寺の街」として有名だが、三原だって寺は多い。城下町というものは、寺が多いのが通例である。
 昔、三原城を中心に多くの寺院が配置された。そのため、山側には多くの寺院がある。

 尾道と三原の一番大きな差は、街の広がり方の歴史にある。
 まぁ、尾道と三原を比較しても、街の特性が異なるのだからあまり意味はないが、現在の街のスタンスの違いの一要素として、方向性の差の原点はそこにあったのではないか、とも思う。

 尾道は、裏手に山を抱え、目前には尾道水道があり、東西に細長く広がるしか選択肢がなかった。東西がダメなら山側を開発するしかない。それが、「坂の街」を形成した重要なポイントである。
 三原は、裏手に山を抱えていたが、目前には沼田川の遠浅の扇状地(?)が広がっていたため、埋め立てが可能だった。そのため、新田開発や、塩田開発のために干拓を行った。それが時代を経て、工業地や市街地へと変わり、現在に至っている。

 南側も撮影しようと思ったのだが、意外と見慣れた風景だったので、やめておいた。でも、筆影山がきれいに見えた。
 現在、プロフィールの写真が「筆影山」です。エブリイのなかったころに撮影したものです。でも、ジャスコ屋上からみると、また感じが良いんだなぁ。
 また、機会があれば、撮影してみよう。

 そういえば、大阪に出ているときに、新幹線で三原に帰ってきたとき、あの筆影山を見た瞬間に「ああ、帰ってきたんだなぁ」と、しみじみ思ったものである。
 本当に、我がふるさとの山。そして、我がふるさとの川(沼田川)。街は変わろうとも、自然の姿は変わらない。
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