2006年11月09日
イエス玉川独演会の感想
イエス玉川氏の独演会に行ってきた。
この催し物は、どうやら我が両親が深く関わっているらしい。
母は、イエス玉川氏と同郷(大和町)で、同級生。
父は、根っからの快楽主義者で、人を楽しませることが大好き。だから、こういった演芸も大好き。
この両者が組み合わさって、三原で「イエス玉川独演会」が催された、ということになるのかもしれない。
正直に言うと、私はどうして両親がそんなことに熱心なのかよくわからなかった。
しかし、独演会を見た後、しみじみと納得することができた。
イエス玉川氏は、芸術家である。
日本の演芸の一つである「浪曲」を、現代に伝える芸術家である。
浪曲とは、「浪花節」とも言い、辞書を引用すると、
語り物の一種。江戸末期、説経節・祭文などの影響を受けて大坂で成立。初めはちょんがれ節・うかれ節などともよばれた。三味線の伴奏で独演し、題材は軍談・講釈・物語など、義理人情をテーマとしたものが多い。浪曲。
ということである。
義理人情をテーマとしているので、グッと来るお話を、独特の節回しで語る。
その声は、しゃがれたような声である。この発声方法は、モンゴルのホーミーとよく似ている。だから、遠くまで声が届く。
今回の独演会では、浪曲がメインというよりも、漫談がメインだった。
イエス玉川氏は、地元出身(大和町)であるので、地元の地名がばんばん出てくる。集まった観客も、地元の人間なので、身近な話題で、よく受けていた。
玉川の十八番は「天保水滸伝」という任侠ものであるが、今回の演目である浪曲は、ちがうもの。
子供の出来ない夫婦が、親を亡くした子を引き取り、その子が町中の子とけんかをする。父は、迷惑をかけた子を怒ろうとするが、その子がけんかをした理由が「父親の職業」をなじられたから、というもので、父の名誉を守るために子が戦ったという話。
生まれてはじめて浪曲を聞いたけど、いいなぁ。
まず、イエス玉川氏の声が良い。独特の間合いが、心地よい。
そして、浪曲の内容が、とても人情味あふれていて、笑いあり涙あり。
漫談もおもしろかったが、浪曲には感動を覚えた。話の内容も感動したし、浪曲自体の芸に感動した。
浪曲って、こんなに心を打つものなんだろうか。
とにかく、大変貴重な体験をしたのは、まちがいない。
来年の「第3回イエス玉川独演会」をするのであれば、ぜひ、見に行きたいと思う。それほど、おもしろかったのだ。
この催し物は、どうやら我が両親が深く関わっているらしい。
母は、イエス玉川氏と同郷(大和町)で、同級生。
父は、根っからの快楽主義者で、人を楽しませることが大好き。だから、こういった演芸も大好き。
この両者が組み合わさって、三原で「イエス玉川独演会」が催された、ということになるのかもしれない。
正直に言うと、私はどうして両親がそんなことに熱心なのかよくわからなかった。
しかし、独演会を見た後、しみじみと納得することができた。
イエス玉川氏は、芸術家である。
日本の演芸の一つである「浪曲」を、現代に伝える芸術家である。
浪曲とは、「浪花節」とも言い、辞書を引用すると、
語り物の一種。江戸末期、説経節・祭文などの影響を受けて大坂で成立。初めはちょんがれ節・うかれ節などともよばれた。三味線の伴奏で独演し、題材は軍談・講釈・物語など、義理人情をテーマとしたものが多い。浪曲。
ということである。
義理人情をテーマとしているので、グッと来るお話を、独特の節回しで語る。
その声は、しゃがれたような声である。この発声方法は、モンゴルのホーミーとよく似ている。だから、遠くまで声が届く。
今回の独演会では、浪曲がメインというよりも、漫談がメインだった。
イエス玉川氏は、地元出身(大和町)であるので、地元の地名がばんばん出てくる。集まった観客も、地元の人間なので、身近な話題で、よく受けていた。
玉川の十八番は「天保水滸伝」という任侠ものであるが、今回の演目である浪曲は、ちがうもの。
子供の出来ない夫婦が、親を亡くした子を引き取り、その子が町中の子とけんかをする。父は、迷惑をかけた子を怒ろうとするが、その子がけんかをした理由が「父親の職業」をなじられたから、というもので、父の名誉を守るために子が戦ったという話。
生まれてはじめて浪曲を聞いたけど、いいなぁ。
まず、イエス玉川氏の声が良い。独特の間合いが、心地よい。
そして、浪曲の内容が、とても人情味あふれていて、笑いあり涙あり。
漫談もおもしろかったが、浪曲には感動を覚えた。話の内容も感動したし、浪曲自体の芸に感動した。
浪曲って、こんなに心を打つものなんだろうか。
とにかく、大変貴重な体験をしたのは、まちがいない。
来年の「第3回イエス玉川独演会」をするのであれば、ぜひ、見に行きたいと思う。それほど、おもしろかったのだ。