コロッケそば

 この瀬戸内一帯では、そばよりもうどんを食べる風習のほうが強いような気がする。雨が少なく小麦の生育に適した土地がらだからか、弘法大師の時代の影響か・・・。海を隔てて讃岐の国では、もちろんうどんが有名だし、福岡県は日本で第2位の小麦の産地である。
 山間部に行けば、そばを食べる地域が出てくる。豊平では、そばでまちおこしをしているし、出雲そばなども有名である。

 さて、何を思ったのか、突然「そば」の話である。

 私のそばデビューは遅い。
 たしか、まともな「そば」を食べたのは25歳のときである。それまでは、あまり興味がなかった。今でも、うどんか、そばか、と聞かれたならば、うどんと答える男である。お好み焼きもできればうどんがいい(これは違うか)。
 
 しかし、近年おいしいそばを出す店もぽつぽつと出来始め、先日はとてもおいしいおそばを尾道でいただいた。「笑空(えそら)」というお店だった。
 三原でも、リージョンプラザの裏の路地に「小川村」という蕎麦屋があって、こちらもおいしい。

 でも、そんな立派なおそばでなくても、おいしいのである。
 まじま製麺のつゆのついている108円のきつねうどんパックでも、てんぷらそばパックでも、結構満足できるのは、うどんやそばの本来の求心力であるともいえる。立ち食いそばなどは、その典型ともいえる。
 先日のさつき祭りでも、やきそばややきうどんなど、うどんやそばを使った屋台が多く出ていた。

 うどんやそばは、日本の誇るファーストフードではなかろうか。

 そんなファーストフードには、やはり若干ジャンクな雰囲気が似合う。
 先日、ネットをさまよっていると、衝撃的なそばを発見した。

コロッケそば

 一体、何がしたいのだろうか?
 てんぷらならまだしも、そばにコロッケ?
 合うのか?パン粉で?

 東日本特有の黒いつゆに、そばとコロッケ、そして卵とねぎが入る。
 このような食べ物は、この近辺には見かけない。

 案外ファンも多いようなのであるが、どうやってその味を確かめたらいいのか?

 解決方法は簡単である。
 自分で作ればいいのだ。

 乾麺のそばを指定時間どおり茹で、つゆは牡蠣しょうゆでつくる。コロッケは近所のスーパーマーケットのお惣菜売り場に売っている、なるべく安くあまり凝ってないもの。卵は水を張った小鉢に落とし、1分弱電子レンジで加熱して、温泉卵風にする。

 そして、できあがった・・・

コロッケそば
CIMG4597 まず、そばをたぐる。一口目、二口目はまったくもって普通のそば。そして、コロッケに箸を進める。コロッケをかじると、つゆと相まって、あの安いコロッケが美味しく食べられるではないか。
 食べ進めるうちに、コロッケが非常に魅力的な食材に感じられるのが、コロッケそばのすごいところである。

 食べ終えた後、ちょっとした達成感と、「なんだかへんなものでおなかいっぱいになっちゃったなー感」で満たされる。

 たしかに支持されるだけあって、美味しい。
 関東方面に行った際には、駅の立ち食いそば屋でチャレンジしてみたいなぁ。

 でも、コロッケそばは、家庭の食卓より、駅で急ぎながら食べるほうが、似合っていると思うなぁ。
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