三原のたべもの

2011年02月20日

 今年に入って、急激にはまってしまっていることがある。
 それは「お好み焼き店めぐり」。
 美味しいのは当然として、お店の作り方や呼称の差が面白いので、すっかり魅了されてしまっている。

 偉そうに言うわけではないが、三原市のお好み焼き店の件数は、ざっと数えて80店強(現在調査中)。電話帳に載っていないお店もあるので、90店ぐらいはあるかもしれない。人口当たりに考えると、約10000人に1店の割合で「お好み焼き店」が存在することになる。
 ちなみに、ラーメン店は・・・25店前後かな?(いいかげん)
 天下のラーメンに比較しても、かなりの多さだと思う。

 広島市のお好み店の数が平成18年で904店。
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1115884539238/index.html
 さすがに多いが、広島市の人口が117万人だから、比率的にはいい勝負なのかもしれない。

 さて、そんな三原のお好み焼き店をめぐっていると、いくつかの不思議なことに出会う。前述の通り、各店の作り方や呼称が興味深いのである。

 まずは、以前にも書いたように、そば(うどん)の入ったお好み焼きを「モダン焼き」と呼ぶ店が多いこと。これは、比較的新しい店にも当てはまるようである。皆実の昌や、宮浦のわかばなど、そうでない店もある。が、たいてい「モダン焼き」は通じる。

 次に「モツ」が選べること。鶏のモツであるが、レバーであることが多いような気がする。味はつけていなくて、生を使用する。どこが元祖かはよくわからないけど、駅前のてっちゃんがその一端を担っているような感じ。てっちゃんで勉強したおこのみ焼き店主がある程度いるようである。

 最後に、作り方として、広島のお好み焼きの定石である「重ね焼き」の方法が、若干異なるお店があること。通常ならばほぐすだけ、もしくはソースで下味をつけるだけの「そば」であるが、それをおもいっきり「焼きそば状」に炒めて、広げた生地に乗せるパターンである。これを「三原焼」と呼称する場合もある(お店では呼称していないような気がするが・・・)これは、モダン焼き表記のお店と被るようで、被らない(モダン焼きでも、通常の「重ね焼き」をしているお店もある。たとえば、駅北口のつぼみ、宮浦のたくちゃん、駅前のてっちゃんがそうである)。

 あと、つけくわるのならば、ソースがオタフク・カープ・テングのどれかを使っていることであろうか。以前にも書いたが、テングソースは三原の中間醸造がつくる「地ソース」。こだわるお店は新しいお店でもテングソースを使っている気がする。たとえば、宮浦のじゅっぽや、明神のファンシーフリーがそうかもしれない。

 キャベツの切り方も店により千差万別である。千切りのところから、ざく切りまで。紅ショウガを乗せるか、のせないか。青ネギを入れるか入れないか。細切りのニンジンを入れるか、入れないか。各店による個体差が大きい。

 また、県内で「イカ天」と呼ばれるスナックのイカのてんぷらが、なぜか三原では「のしいか」と呼ばれている場合が多い。本当に「のしいか」が入っているのではなく、「イカ天」が入っているのに「のしいか」と呼ぶのである。

 ついでに、関西風お好み焼きを出す店が駅周辺に集中している。頑固亭、フロンティア、花のれんがそうである。

 確かに、三原というまちは、関西圏と文化的に繋がっている部分があった。

三原市年表
http://www.mhr-cci.or.jp/cci_info/history/chronology.htm

 1933年から帝人がある。昔を知る他地域の人は「三原は帝人のまち」と認識している方も多かったようである。帝人は大阪に本社のある、立派な関西系の会社である。オイルショックまでは飛ぶ鳥を落とす勢いのあった会社で、大阪と三原との間に、人の流れがあったことは予測できる。
 ちなみに、当時、大阪〜三原間に「びんご」「とも」という列車が走っており、新幹線開通まで活躍していたようである。このことからも、三原〜大阪間に、ある程度の人の流れがあったことがうかがい知れる。

 さて、そんななかで、大阪の「モダン焼き」が流入してきたんだが、どうだかはよくわからないけど、大阪の「モダン焼き」もそばを混ぜるタイプと乗せるタイプとある。三原のモダン焼きも「焼きそばをつくる・・・まぜるタイプ?」と「普通の重ね焼き」のように乗せるタイプとある。似ているような、似ていないような。

 父の小さかったころ、昭和30年代初頭には、三原にもお好み焼きがあったらしい。やはり、薄く生地をのばして、キャベツを乗せるものだったという。キャベツを乗せただけのモノを「素焼き」と言っていたらしい。

 では、広島のお好み焼きと、大阪のお好み焼きと、どちらが先に三原に入ってきたか、ということを考えると、どちらかというと、大阪が先なんじゃないかなあ、と思える。
 大阪のお好み焼きは、「お好み焼きとモダン焼き」という並列呼称であり、広島のお好み焼きは単に「お好み焼き」でそばが入る。そして、大阪の「モダン焼き」は昭和初期には存在していたらしい。

 じゃあ、三原でそれがミックスされて、今の三原の呼称につながるんじゃないかなぁ、とも思うのだが(帝人は、戦前から存在するし)、確証はない。

 以上、いろいろと書いてはみたものの、ぜーんぶ「推測」の域を出ることはない。例の「コッペパンとメロンパン」と同じく、文献や記録などに、具体的な記述は残っている可能性は低く、そのような些細なことをはっきりと記憶している人も少ないのであるから。


 ともかく、三原のお好み焼き店はバリエーション豊富で、食べ歩くのにとても楽しい存在であることは間違いない。しかも80店舗以上もあるのだから、簡単には制覇できない。

 ちょっと、時間をかけて、食べ歩きしてみようかな、と考えている今日この頃である。

 
Comments(2) | TrackBack(0) │   (22:14)

2010年08月29日

 ずいぶんパンのことを書いていないなあ、と思い、なんとなく書いてみたいと思います。

 巷では最近「米粉」を使ったパンなるものが、出回っています。
 私の記憶が確かならば、米粉を使ったパンが一気に全国に広まったのは、新潟の某製粉会社が開発した製粉法に由来するように思います。

 米という穀物は、小麦と同じように製粉した場合、その粉の粒が大きくなるそうです。そこを技術の力で細かくし、パンにも使えるようにしたのが、新潟の某製粉会社の新技術でした。

 そして、その米粉で、全国各地に米粉のパンが広がった…かといえば、そういうわけでもありませんでした。

 なぜなら、「米粉と小麦粉では、まったく性格が異なる」というハードルが、全国各地のパン屋の頭を悩ませたから・・・という事情があるようです。

 小麦と米では、まずパンを形成するための「グルテン」というたんぱく質ができるかどうかという点で異なります。「グルテン」を形成するたんぱく質は、全穀物の中で、小麦しか含まれていないものです。米にはちっとも含まれていません。
 となると、単純に考えると米ではふっくらしたパンなんてできっこないのです。

 そこは、人の知恵がカバーします。
 なければ足せばよい。

 小麦から抽出した「グルテン」を、米粉に添加すれば、なんとなくパンらしいものができるのです。

 なんとなく、と書いたのは、人間と人造人間ぐらいの差があるからです。要は取ってつけた「グルテン」。米粉の性質とグルテンが乖離している状態では、小麦と同様に扱えるはずがありません。

 そんなわけで、小麦の扱いにたけた職人といえども、米粉プラスグルテンの粉にはてこずってしまったようです。


 さて、ずいぶん脱線いたしました。
 私もその新潟の米粉を使ったパンは、出始めのころ、さんざんテストさせていただきました。ある程度のパンはその時にできるようになっていたのですが、私のわがままで「こんな妙なパンは、なんかしっくりこない」といった感覚的な理由で、放り投げておりました。

 しかし、です。今年に入って、とあるところから「三原市大和町の米を使った粉がありまっせ」と耳打ちをされたわけです。

 地元の米を使ったパンが作れるのなら、三原のパン職人として冥利に尽きる。そう思いました。

 そんなわけで、早速その粉を入手し、パンを作り事にしました。製法については、以前の通りで問題なく・・・。できたのですが・・・。

 味に不満が残りました・・・。大和町産だからではなく、米粉のパン自体にです。

 あまりにパンとしてあっさりしすぎており、まるで炊飯直後の米の淡白さ。ご飯ではなくパンであるため、食べ口がとても気になります。
 大和町の米は、私が生まれてからずっと口にしている、なじみ深い米です。私は、この米なしには生きていけない・・・と思うほど、愛している味です。しかし、その味がパンになると、一気に不満が生まれてくるとは・・・。

 確かに、パンと米の飯とは、作り方自体に発想が違います。その差をどう埋めるか・・・。


 いろいろ考えた結果、その弱点を改善し、やっと本日、納得のいく米粉の食パンが出来上がりました。変な言い方ですが、米粉のパンとは思えないパンです。
 三原の大和町の米から作ったパンなので「三原瑞穂(みはらみずほ)」と名付けました。

 私の広島県産小麦100%使用の「備後小町」とこの「三原瑞穂」は、パン屋としてどうなんかなぁ、というパンですが、三原のパン職人としては、誇りを持って作れるパンではないかと思います。

 あとは、お客さんが「おいしい!」と言っていただけるよう、調整することが課題となりますが、この「三原瑞穂」を大切に作っていけたらなぁ、と思います。そして、もっと製法を改善して、日本で一番うまい「米粉の食パン」にしていけたら、とってもおもしろいのではないかなぁ・・・とおもうのですが、それは私の腕と相談ということで。

 ジャスコ店のみ。しかも、私の出勤している日のみという、超限定の食パンではございますが、今後ともお見知りおきのほど、よろしくお願い申し上げます。
Comments(2) | TrackBack(0) │   (21:27)

2010年06月01日

 三原は「たこのまち」と呼ばれているらしい。
 私個人が、こっそり思っているのは「とりのまち」。鶏について、三原は案外縁が深いのではないか。

 たとえば、三原のお好み焼きには「モツ」を入れる場合がある。その「モツ」は、鶏のモツを甘辛く煮たものである。
 近隣にも養鶏をしているところが多くある。福山の某レストランで「地鶏ですよ」と出された鶏が、久井産の鶏だった。それが、美味しいのなんの。びっくりしたものである。

 さて、そんな三原で鶏専門店がある。
 鶏専門店。なんてストイックなんだろう。しかも、老舗の部類に入る創業60年ということである。

鳥徳
〒723-0017
広島県三原市港町1丁目4−15
0848-62-4272

2009三原ミスやっさブログより
http://ameblo.jp/2009missyassa/entry-10533935781.html

 鶏肉専門店であるが、総菜部もあり、ローストチキンを購入してみた。

ローストチキン 1本360円 
CIMG4590 甘辛いたれで照りがとてもいい。たれの風味もやさしい感じ。一口かじりつくと、ジューシーな肉の感触がうれしい。また、肉の味も鶏の甘みを感じる。そして、風味がとても良い。
 これで360円とは、価値ある一品ではなかろうか。

 瀬戸田の玉木のローストチキンと比較すると、求心力は玉木商店かもしれない。でも、鶏の風味は鳥徳のローストチキンがストレートにくる。
 両方とも、おいしいローストチキンであることには変わりはない。

 店頭にはほかにも焼き鳥やロールチキンなどの総菜があった。唐揚げもあり、つまみにいいかもしれない。

 家でのんびりビールを飲むときに似合う「酒のあて」として、最適。
 
 しかし、本当にストイックな専門店である。ネットの情報がほとんどない。
 こういったお店こそ、真の実力がある店なのかも。

 今度はほかの総菜を食べてみたいし、鶏肉を買ってきて水炊き(あ、これからの季節ではないなぁ)など、鶏肉料理を楽しみたいなぁ。
Comments(2) | TrackBack(0) │   (15:33)

2010年05月26日

 本家かまどや、といえば、テイクアウトのお弁当屋である。

 昔っからあるような気がするし、高校時代には中之町のお店で「鶏肉弁当」を買って食べていた思い出がある。300円弱でご飯が食べれるということは、当時はありえないことで、しかも白いご飯もついてくるとなると、選択肢は「鶏肉弁当」しかなかった。
 その鶏肉弁当は、白いご飯の上に甘辛く煮た鶏肉のスライスがバラりと乗っていて、お漬物が付いているという、シンプルなもの。でも、高校時代は妙に美味く感じたものである。
 現在のかまどやのメニューからはそんな「鶏肉弁当」は消えてしまっている。
 あれは、どこにいってしまったのだろうか。

 大学のとき、吹奏楽部の演奏会での部員のお昼ご飯は「のり弁当」だった。平部員は「のり弁当」で、限られた幹部は「デラックスのり弁当」だった。みんな「デラックス」にあこがれたものである。
 いまでも、弁当屋で「デラックス」を注文するのに、ちょっと気が引けてしまうのは、この時のすりこみのためなんだろう。

 さて、そんな「かまどや」。
 皆実のすき家のはす向かいに「宮浦大通り店」がある。この場所に昔は「小僧寿し」があったような気がしないでもないけど、今は「かまどや」である。

 鮭弁当でも食べたいなぁ、と、お昼御飯の買い出しにふらりと行ってみると、店のそとのディスプレーに「やったーランチ 290円」の表示と食品サンプルが置いてあった。

「そっかー。デフレの時代だし、290円弁当って大手スーパーとかでもやってるよなぁ。大変な時代だなぁ。」

 と、なんとなくしか考えていなかった。
 注文するときに「やったーランチ」の有無をなんとなく尋ねてみると、ありますよ、とのこと。たのんでみた。

やったーランチ(6の日バージョン) 衝撃の290円
CIMG4516 これが290円?ほんとに?あったかいけど?大量生産でもないのに?パック代や箸や袋だけでも何十円かするのに?

 頭の中に、様々な疑問と驚きが渦巻く。
 食べてみると、ちゃんとしたお弁当である(あたりまえ)。
 
 大振りの鶏から揚げ(胸肉)に、ハンバーグ。ひじきのたいたん。漬物。ご飯。野菜とハンバーグの下には定番のスパゲッティ(なぜか弁当屋のおかずの下にはスパゲッティが敷いてある。不思議だ・・・)。
 お弁当屋さんのレギュラーメニューのおかずが、レベルを下げずにそのまま入っているのに?レギュラーメニューの「のり弁当」が300円なのに?

 ・・・うちのミックスサンドより、安いよ・・・

 そりゃ、確かにはす向かいにあるすき家では牛丼(並)が280円と、とんでもないライバルが目の前にいるわけで、そうならざるを得ないのかもしれない。
 が、である。
 こりゃ、すごい・・・。

 やったーランチのチラシには、いくつか注意事項が書いてあった。
 驚異の値段を維持するための、お願いらしい。そりゃ、協力するべきである。

1 昼限定 午後1時まで
2 配達注文は午前10時30分まで
3 3個以上から配達
4 みそ汁などのサービスはつかない
5 みそ汁付きは320円(それでも+30円でつくのか・・・)
6 平日のみの販売

 これぐらいのルールなら、まったく問題ない。
 この努力は、非常に頭が下がる思いである。3個以上からは配達できるというのも、すごいなぁ。
 そして、メニューも10種類を10日間でまわすという念の入れよう。

 本当に、いいのかなぁ。なんだか、申し訳ないなぁ。


 ちなみに、かまどや宮浦大通り店では、豚肉にこだわっており、レギュラーメニューと別に、おいしい豚肉で作るお弁当が存在する(とんみ、という名前らしい)。
 そのメニューの中で、かつ丼があるのだが、こちらが非常に美味しい。やったーランチ2つ分の価格であるが、それに見合う味がすると思う。
 三原にはかつ丼の気に入った店が少ないのだが、こちらのかつ丼は、気に入っている。

 ちなみに、他にカツ丼の気に入っている店は本郷の三万石、ジャスコのどんどん(こちらは、若干ジャンクである)。
 どんぶり物は、ぐっとくる要素ではあるよなぁ。

 そういえば、本町食堂の親子丼が美味しいらしいんだけど…。
Comments(8) | TrackBack(0) │   (14:05)

2010年05月13日

 昨今、モツ鍋というものがいくたびか流行しているような気がする。
 時代の波に乗れない男である、この私。実は「モツ鍋」を食べたことがなかった。別に嫌いというわけではなく、ホルモンは大好物である。なのに、モツ鍋は食べたことがなかった。どうしてなんだろうと、自ら頭をかしげてしまう。

 さて、そんな「モツ鍋」。
 なんと本場でもない三原でデビューを飾ることになった。

もつ鍋専門店 真心 (しんしん)
http://r.tabelog.com/hiroshima/A3403/A340303/34013239/

 ぐつぐつと煮えただしはコハク色。鍋の中にはキャベツ、モツ、ゴボウ、ニラ。ニンニクスライスがのっかっている。自分の小鉢に具をざっくりとつぎ、上からぱらぱらと荒く砕いた唐辛子(一味ではない)をかけて、いただく。
 キャベツはしんなりとした食べ口で、だしとあいまって甘みを感じる。モツはいわゆる臭みはほとんど感じず、口当たりの良いぷりぷりとした感じと、かみしめると口の中にほとばしる肉汁や脂が心地よい。また、ゴボウやニラと同時に食すると違った風味が味わえ、とても美味しい。
 具材を一通り食べ終わった後、鍋の中にはチャンポン麺が入る。しばらくくつくつと煮て、また自らの小鉢に運び、麺をすする。太く縮れた麺は、感触もよく、風味も豊か。麺を食べきってしまうと、残ったスープをすする。これが、野菜の甘さ、モツの豊かな滋味があいまって、非常に美味しい。こころ温まる味というのは、このことなのだろうか。

 なんだか、グルメ雑誌のような文章を書いてしまったが、おいしいのである。

 どうして、いままでモツ鍋をたべる機会がなかったのだろうか。非常に悔やまれる。

 このお店は女将ひとりで切り盛りされているらしく、若干待つ時間があるみたいだけれども、べつに待ったってたいした時間ではないので気にならなかった。なにより、これだけ美味しいものを食べれるのだから、問題にはならない。

 また、食べにいかねば・・・。
Comments(2) | TrackBack(0) │   (18:46)

2010年03月08日

 テングソースでおなじみの中間醸造のお酢は「マルサン」。そして、そのお酢をベースに「マルサンすし酢」が作られている。我が家の定番調味料のひとつである。

 この「すし酢」は、とても簡単にすし飯を作ることができる、かなり便利な調味料である。ご飯に「すし酢」をかけて、混ぜるだけで、あっという間にすし飯ができる。某大手の「す○太郎」なんて買わなくても(具はついていないが・・・)、美味しいすし飯のできあがり。しかも、旨い。なんて素敵なんだろう。

 この「すし酢」を使えば、あっという間に「酢の物」もできる。たとえば、きゅうりを薄切りにする。それに「すし酢」をあわせる。これであっという間に、きゅうりの酢の物の出来上がり。どんな野菜でもあっという間に酢の物になる。米だけで作られるお酢は、海産物に対する相性が抜群であるので三原名物「たことわけぎのぬた」などを作る際もかなり便利である。

 ほかにも、ドレッシングの酢に使っても美味しい。しょうゆとあわせると、ポン酢のようにもなる。それをサラダとあわせても美味しい。ごまだれとあわせると、ごまだれドレッシングになる。
 酢を使う漬物にも便利である。ラッキョウ漬けやミョウガ漬けなど、このお酢でつけたら抜群であろう(残念ながら我が家では漬けていないが・・・)。

 おそるべし「マルサンすし酢」。

 なにより、まっとうなお酢からつくられる「すし酢」なのだから、手抜きするにしても素晴らしくまっとうな手抜きになるわけである。

 今、ふと思い出した。
 ずいぶん前のことではあるが、今は放送終了してしまった「どっちの料理ショー」で、お好み焼き対決 広島VS大阪 なんてものがあった。
 そのとき、広島のお好みソースとして、 センナリの「広島ぢゃけん」が取り上げられた。

 実は、この話には裏話がある。
 もしかすると、「広島ぢゃけん」ではなく、我らが自慢の「テングソース」がその「特選素材」となる可能性(しかも、かなり実現性の高い!)があったのである。

 いきさつは、こういった事情である。
 まず、中間醸造さんに「どっちの料理ショー」から、アプローチがあった。

「特選素材に、テングソースを取り上げさせてほしい!」

 しかし、中間醸造側では、

「うちは、作れるだけしか作っていないから、マスコミで広く知られても、売るものがなくなるばかりで困る」

 と、あっさり断ってしまった(中間醸造社長談→オギロパン三代目親分→四代目の情報の流れ。)。

 そのあと、センナリの「広島ぢゃけん」にアプローチがあり、番組に登場となる(その後のセンナリの「広島ぢゃけん」は、ジャスコでも店頭から消え、かなり売れた様子である)。

 この話を聞いたとき、私は中間醸造の姿勢に「ものづくり」をする魂を見たような気がした。「作れるだけしか作れない」と言い切ることは、商売人としては間違いかもしれない。しかし、製造者としてはそれが正解なのである。人間としての限界の中で、限界を超えず、欲を出さず、そのときの最高のものを作り、最高の状態で使っていただく。
 この姿勢こそ、ものづくりには大切なことなのだと思う。

 たとえ、マスコミによる大勢の周知で売り上げが伸びることが予想できるとしても(実際「広島ぢゃけん」はよく売れていた・・・)、製品に対する責任を全うし「作れるだけしか作らない」と言い切り、製品に対する真摯な姿勢を曲げないということは、なかなかできることではない。

 そんな姿勢を持つ中間醸造の「テングソース」や「マルサンのお酢」「マルサンのすし酢」には心がこもっている。だからこそ、本当に旨い。本物の風味を持っている。

 製品に対するそのような真摯な姿勢は、容器にもこもっている。
 中間醸造製のものは、いまだに「ガラス瓶」を使用している。ペットボトルやチューブ式のものは一切ない。これはなぜか。
 ガラス瓶を使うことにより、ソースやお酢の風味を守るためである。
 ガラス瓶は食材に対して味に影響を与えることがない。その点を重視して、簡便な取り扱いであるペットボトルなどを排除しているのである。この点も、製造者としての姿勢「いいものをつくり、いい状態で食べてもらいたい
」を確実にあらわしている。

 三原にとってこのようなお酢屋さんを持つことは、本当に自慢の一つである。

 そして、その自慢は人にひけらかすようなものではなく、三原の人間にとって基礎的な誇りになる大切なものではなかろうか。

Comments(6) | TrackBack(0) │   (22:01)

2010年02月16日

 ファンシーフリーというお好み焼き屋さんにしてはちょっと不思議な名前を持つお店に、美味しいモダン焼きがある。
 英語でfancy freeとは「好き勝手な」という意味がある。
 そういう意味では、お好み焼きもいい意味で「好き勝手な」感じなのかもしれない。マスターが音楽がお好きなようで、音楽のほうから名前を付けられたのかもしれない。

スペシャルチリ味(500円) ※写真はそばダブルで、600円
100216-124816 三原のお好み焼きの伝統(?)である「焼きそばをつくって、お好み焼きにする」タイプのモダン焼き。スペシャルチリ味は、特殊なチリパウダーを振りかけていて、とてもホット。
 辛口の好きな人には、力いっぱいおすすめする一品である。

 このスペシャルチリ味を、熱い鉄板の前でこてを使って、ふぅふぅ言いながら汗をかきかき食べると、とっても美味しい。
 いつも忘れてしまうのだが、タオルが必須アイテムである。

 500円ぽっきりで玉子2つ、豚バラ、タコ、のしいか、生イカが入り、具だくさんである。お好みとは、やはり気安い食べ物であり、ラーメンと同じくあまりにもゴージャスだと、なんだかよそよそしい感じになってくる。それはそれで一つの魅力ではあるが、気安い食べ物として、この価格でこのお味は、かなりお得である。

 そして、このお店では「ゴールド」ではない「スマック」が置いてある(100円)。三原を堪能するうえでは、お好み+スマックは、ノスタルジーにあふれている。
 
Comments(2) | TrackBack(0) │   (13:59)

2010年02月04日

 お好みを食べた。303(さんまるさん)のモダン焼きである。

モダン焼き (650円) 写真はそばダブル(ダブルは100円増し)
303のモダン焼き キャベツはざく切り。ソースはカープソース。マヨネーズはついてない。
 モダン焼きは、いわゆる「肉・玉・そば」である。なんで三原だけ「モダン焼き」って言うんだろう・・・。不思議な話である。

 さて、今回は配達していただいたが、やはりお店の鉄板の前に座って、こてを使ってふぅふぅ言いながら食べるのが、お好み焼きの食べ方としては一番おいしいと思う。
 
 三原市にはたくさんのお好み屋さんがある。毎日1軒づつ食べても、数か月かかる。そんなわけかどうかわからないが、人によって「メインのお好み屋さん」はさまざまである。
 だいたい家か職場の近所の店がメインになるような気がする。

 皆実・宮浦地区は人口が多いせいか、お好み屋さんも多い。
 この地区だけ全部回ることは可能かもしれないが・・・。

 
Comments(4) | TrackBack(0) │   (12:48)

 三原の古いラーメン屋さんと言えば、来来軒・自由軒が有名だけど、味八も古くからやっているお店である。
 昔は駅近くに店があり、20年ぐらい前に皆実に移転した。
 当時のお店はカウンターだけだったような気がする。席も8席あるぐらいだっただろうか。カウンターの上にはラップのかかったおにぎりが置いてあった。

 当時からあまりスタイルは変わっていないような気がする。ラーメンもおにぎりも。

ラーメン (500円)
味八のラーメン 味八のラーメンは「中華そば」的な、いい意味での古さがある。適切な味のバランス。必要最低限の美しさ。
 スープは若干茶だくしている。豚骨+鶏がらだろうか。野菜の甘さも感じる。表面には脂が少し多めに浮かんでいる。
 麺はほそ縮れ麺で、さらりとすすれる感じ。縮れているので、スープとの絡みもよい。
 具はしゃっきりとしたメンマ(これはとても美味しい!)、丁寧に仕込まれたチャーシュー2枚(赤身とバラ)、たくさんのネギ。
 
 ラーメンの基本とは、かくあるべし。という感じである。
 適切に美味しい。毎日食べれるラーメンである。
 こういったラーメンにはおにぎりがとてもよく似合う。

 そして、三原のラーメン屋につきものの「おでん」も置いてある。
 私はあまり食べないけど・・・。

 こういうラーメン屋さんでは、年輩の方が餃子やチャーハンをあてにしてビールを飲んでいる光景を見かけたりする。なんだか、年輩にならないと醸し出せない雰囲気があり、とても好きである。ラーメン屋の大将と世間話をしてたり、テレビをみて「ありゃー、どうなっとるんかのぅ」なんてつぶやいてみたり、いい感じ。

 そんな空気の感じる古いお店は街にとって貴重な存在だと思う。

 ラーメン道を突き進む店もあれば、街に溶け込む店もある。どちらがどうということではないが、両方とも三原にはあるということは、とても幸せだと思う。
Comments(0) | TrackBack(0) │   (11:44)

2010年02月01日

 三原駅の西側、新幹線の高架下に「石亭」という鉄板焼き屋さんがある。姉妹店が尾道にもある。かなり昔からある。昔は表に金属製の「中国新聞掲載記事巨大化看板」を掲げており(現在は表にはない)、そこに書いてある特徴は現在も変わっていない。

 さて、その「石亭」で昼ご飯を食べてきた。日替定食が750円。野菜たっぷりの鉄板焼きにご飯+味噌汁。鉄板焼きをポン酢醤油につけながら、いただく。かなりボリュームがある。モヤシなんて2パック程度は使っているのでは?

日替定食 (750円) ※写真は2人前(しかも、少し食べてなくなってます)
石亭日替定食2人前 敷き詰められた野菜の上に鶏肉・豚肉・牛肉、脇にイカ入り卵焼きが配置されている。座敷に座ったので、鉄板はカセットコンロの上に乗っていて、食べている間もアツアツ。これなら、カウンターとあまり変わらない。カウンターなら、もちろん鉄板の前だから、アツアツである。

 外食すると野菜が取りにくいが、ここならば野菜をがっつり取れていいかもしれない。野菜に含まれる成分は、塩分の取りすぎなどを抑えるし、食物繊維もしっかりとれて、腸にいい。肉の脂が野菜に絡まり、ガッツリとした味わいもある。鉄板焼きならではのメニューかもしれない。

 鉄板焼きといえば、お好み焼きも鉄板焼き?
 野菜もたっぷり食べれて、あちらもヘルシー。

 お好み、食べたいなー。

石亭 メニュー
石亭 メニュー

Comments(0) | TrackBack(0) │   (16:25)

2010年01月26日

 近いからか、また「こがもん亭」に行ってきた。

 チャンポン、味噌ラーメン、と食べてきて、ラーメンを食べていない。かなり前に「大牟田ラーメン」は食べたことがある。ちょっとあっさり気味の九州ラーメンという感じだった。
 さて、そのラーメン。メニュー表記では550円である。
 しかし、チャーハンとのセットで660円と、このあたりの「半チャンセット」の相場から言うと、100円ほど安い価格設定になっており、お得感がある。

ラーメンセット (660円)
6e8370e2.jpg スープは豚骨スープにしょうゆだれ。ちょっと茶濁して、表面に油の層ができている。麺はどうやら味噌ラーメンと同じ麺で、黄色っぽいすこし縮れた感じ。具はモヤシ、ネギ、メンマ、チャーシュー。

 ラーメンのスープは豚骨の「臭み」が若干あるものの、それは胡椒をかければきちんと消すことができる。だしがしっかりと取れている。

 次はキムチラーメンとか、色ものに走ってしまおうかなぁ。
 チャーハンは、外せないなぁ。
Comments(4) | TrackBack(0) │   (13:02)

2010年01月14日

 3日続けて「ラーメン」。
 仕事してないんかい・・・パン屋じゃないのか・・・ラーメンばかり、と、突っ込まれそうである。
 ラーメン、大好きです。生まれ変わったらラーメン屋になりたいです。

さて、今日は「お好み焼き」を食べたい気分で昼食に出たのだけれども、お目当ての店が臨時休業(?)のため、久しぶりに「秀」で食べることにした。

 「秀」に行くと、ついつい頼んでしまうのが「鶏がら醤油らー麺」。
 このお店のスープは、口の中で鶏が走り回るように、とても濃厚な味がする。力のある醤油がそれを受け止め、鶏がら醤油としては、この辺りでは珍しいぐらい美味しい。

 三原界隈では、豚骨+鶏がら、もしくは豚骨に加え魚介類を加えてスープをとることが多いような気がする。鶏がらだけ、というと福山の「天下一品」ぐらいだろうか。いや、それは言い過ぎか。しかも「天下一品」はラーメンのカテゴリーから逸脱しているような気がする。

昼のメニュー
165781e2.jpg 昼だけ豚骨醤油らー麺が398円と破格値になっているのだけれども、私は本日もあいかわらず「鶏がら醤油らー麺」。豚骨醤油も魅力的だけど、鶏がらのほうがもっと魅力的なのである。

ハーフ炙りチャーシュー丼(400円)+鶏がら醤油らー麺(580円)
b804cdb7.jpg スープは鶏がら。麺は細麺ストレート(博多ラーメンチックである)でちょっともそもそしたタイプ。ぷりぷりしたタイプではない。具はバラのチャーシューが1枚とメンマ、モヤシ、ネギ。
 以前と変わらず、美味しい。
 スープも美味しいのだが、特筆すべきはそのチャーシュー。かなり力が入っているのか、柔らかく味の濃い豚肉で、かなりのもの。

 そのチャーシューを炙り、ご飯とキャベツの千切りの上に載せ、マヨネーズを加えているのが「ハーフ炙りチャーシュー丼」である。これは、開店当初からの一品で、ついつい頼んでしまう。2枚乗ったチャーシューを一口サイズにして、かき混ぜて食べるのが私流で、もっとわがままを言うときはマヨネーズをはずしてもらい、代わりにカラシをチャーシューに絡め、食べると美味しい。

 このお店のメニューに「旨濃 ニンニクらー麺」というものがある。
 ホルモンとモヤシとニラとニンニクを炒めた具が乗っていて、それはそれは元気になりそうな感じである。その具を乗せたのが「スタミナホルモン丼」なのだろうか。まだ食べたことがないけど、美味しそうだ。

 今度行ったときは「スタミナホルモン丼」を食べてみたいなぁ。


Comments(0) | TrackBack(0) │   (13:10)

2010年01月13日

 昨日に引き続き「こがもん亭」で昼ご飯を食べた。

 今回は「味噌ラーメン」である。

味噌ラーメン 550円
254dd4d4.jpg 100円足せば「味噌チャーシューメン」となるが、そんなにチャーシューめいているラーメンは好みではないので、やはりノーマル味噌ラーメン。

 スープは、こげ茶色をしており、味噌の風味が強そうなイメージを持つ。一口すすると、その風味はしっかりとした味噌の味とスープ自体のだしの味が拮抗しているような、力強い印象だった。これは久しぶりにガツンとくる味噌ラーメンスープである。
 麺は、太めの縮れ麺で、ちゃんぽんと同じく「短い」感じがする。この麺はどこかで見たことがある。自由軒の「味噌ラーメン」と同じ麺じゃないかしらん。ちなみに製麺所は共通しているので、似通ってくる面があるのかもしれない。面の風味も食べ口も、スープに相性がよく、とても好感触である。
 具はバラ肉の少し厚い目に切ったチャーシューが2枚。メンマ、モヤシ、コーン、ネギ。チャーシューはしっかりとした肉の味がしており、丁寧に仕込まれている。モヤシもシャッキリしている。もう少し野菜が多いほうが好みではあるが、550円の味噌ラーメンとしては、結構ボリュームのある具材ではなかろうか。

 全体として、まとまりのよい味噌ラーメンで、とても美味しかった。
 スープはどことなく、味八の味噌ラーメンを彷彿とさせるパンチのある味噌で、後口に「えぐみ」を感じなくもないのだが、この「えぐみ」があるということは、まともな味噌を使ってこそだと思う。

 「こがもん亭」には「大牟田ラーメン」と普通の「ラーメン」がある。
 味噌ラーメンは、普通のラーメンのバリエーションなのか、豚骨ラーメンのバリエーションなのか。チャンポンは豚骨ラーメンのバリエーションなのだろう。
また「ミニカレー(300円)」なるものもあり、ラーメンとチャーハンとカレーを食べて1000円・・・というメニューも構築できる。昭和の3大国民食が勢ぞろい、という感じである。昭和パラダイス、なのかもしれない。

 三原の味噌ラーメンといえば、市役所近くにある「もり翔」の味噌ラーメンが美味しいという話を聞いたことがあるが、こちらもタイミングが合わず、まだ食べていない。チャンスがあればぜひ食べてみたいものである。
Comments(4) | TrackBack(0) │   (12:46)

2010年01月12日

 皆実に「こがもん亭」という「大牟田ラーメン」を掲げるラーメン屋さんがある。 このお店は、結構昔からやっているように思う。
 もちろん、メインは九州風のとんこつ細麺のラーメンである。

 そういえば、国道2号線沿いのこの皆実あたりには、ラーメン屋さんが多い。
 2号線沿いには東から味八、自由軒、ラーメンランド、どさんこラーメン、ラーメン康、こがもん亭という具合に、一直線ではないが、点在している。

 こがもん亭はそんな皆実界隈のラーメン店の中で唯一、九州色しているような気がする

 そもそも、三原には九州色したラーメンは、こがもん亭と「サツマラーメン」と「長崎ちゃんめん」ぐらい。需要と供給の関係なのか、何か理由があるのか、さっぱりわからない。

 話が変な所に飛んでいかないうちに、前に進めよう。

 本日、気になっていた「こがもん亭」の「チャンポン」を食べに行ってきた。
 このお店は、10時半開店で昼の営業のみのようで、昼食しかチャンスはない。何度か食べ損ね、やっと食べることができた。
 話によると、ボリュームがあるとのことだった。

 店に入ると、券売機が置いてあり、食券を買いカウンターに出すシステムになっている。ぼんやりとしばらく待っていると、チャンポンがやってきた。

チャンポン(770円)
8538f15a.jpg スープは豚骨スープが主体のようであるが、いろいろほかの風味も混ざっているようだ。しかし、野暮なほど重厚ではなく、適度にハーモニーとなっている様子である。塩加減もちょうど良い。
 具はキャベツ、モヤシ、ニラ、豚肉を炒めたものと、イカ、アサリが若干入り、コーンがトッピングされている。
 麺は・・・。短い。太い。そして、不思議な断面。・・・どこかで見たことあるんだけどなぁ・・・。麺としての味は、適切である。

 一口、一口と進めるたび、バランスが良いチャンポンであることに気がつく。このようなチャンポンは、三原ではこがもん亭とあとほかに1店あるぐらいだろうか。美味しい。野菜の炒め方がよいのか、シャッキリとしている。麺が太いためか、不思議な断面のせいか、スープとよくからむ(もやしほどの太さがある)。野菜と一緒に食べると、とてもうまい。

ミニチャーハン(200円)
393ac5b5.jpg ついでに小さいチャーハンも注文しておいた。ご飯一膳分ぐらいだろうか。福神漬がついてきており、なんとなく自由軒のチャーハンと似たところがあるが、こちらのほうが圧倒的に「チャーハン寄り」である(自由軒は「焼き飯」寄りかな?)。一粒一粒がハラリとしており、こちらも美味しい。

 あとから来たお客さんが、味噌ラーメンを頼んでいた。
 帰りがけにちょっとどんぶりを覗いてみると、黄色い細縮れ麺にこげ茶色のスープでちょっと味わいに興味がわいた。野菜も多いような気がする。

 次回は味噌ラーメンを食べてみたいなぁ。
Comments(0) | TrackBack(0) │   (16:30)

2008年05月15日

今日はなぜだか久井〜大和〜本郷と、旧3町を制覇することになってしまった。

そんな時間を過ごしたので、いくつかのブログのネタを拾ったのだが、まず最初書くのは、かねてからの宿題であった「白竜湖のよがんす白竜(道の駅)
(大きな地図で見る)の真正面にある「たこ焼き屋」である。年下の友人から「旨い」とうわさに聞いていた。関西出身の主人が焼く「たこ焼き」であるいう。とりあえず、行ってみた。

takoyakiyaぱっと見て、店舗はとにかくコンパクトである。「必要最小限」とはこのことなのだろう。食べるスペースは用意されているが、極めて簡素なテラスである。今日のようにうららかな天気の良い日でないと、幸せな気持ちは味わえないかもしれない。しかも、屋号はなんと言うのだろう?外観からはうかがい知れない。看板には「大阪たこやき」としか書いていないような・・・。たこの絵のところに「NEEDS」と書いてあるので、それが屋号なんだろうか?謎である。謎が満載である。

ともかく、6個入り300円のたこ焼きをいただく事にした。
15個なら、650円ということで、1個当たり13%ほどお安くなるようだ。ほかにも、「辛口ソース」「しょうゆ」「しお」など。あと、たこやきだけでなく、大阪風お好み焼きも売っていた。

熱々のたこ焼きを、そのテラスで頂いたのだが、これはなかなかに旨い。やはり、焼きたてのたこやきとは、旨いものである。尾道の「すぎや」さんと比較すると酷なので(すぎやさんは、こだわりの店である・・・)、平均的に考えると、見かけによらず実力派のたこ焼き屋さんだと思う。かりっとした表面にとろりとした生地。ころりと入ったタコ。オタフクソースとマヨネーズと鰹節のトリニティ。まったくもって、普通の「たこやき」である。(笑)

車で来ていなければ、ビールのお供にしたい。というより、ビールが飲みたくなった。だいたい、朝ごはん代わりに「たこやき」なんだから(食べたのは朝食抜きの11時である)、そんな時間からビールとは、結構なご身分でないと無理である。
とはいえ、私のの休日には、ビールはつきものではあるのだが・・・。

ちなみに、大和町には「オタフクソース」の工場がある。ついでに言うと、「オタフクソース」の創業者一家とは、なんだか遠い親戚になるらしい(だからどうした?)。


朝ごはんとして、たこ焼きをほふほふと頂いたあと、さて次の目的地へ・・・と車を走らせようとする矢先、目に飛び込んできたモノがあった。

tamagojihanki「産みたてたまご 直売所」?
どうみても、自動販売機である。近寄ってみると、やはり自動販売機である。
販売機の中には、確かに卵がネットに入って置いてあった。お値段300円。
「産みたて」とは、なんだか妙に食欲をそそるではないか。これで「卵かけご飯」なんてした日には・・・。旨いだろうなぁ・・・。なんて妄想するうちに、100円玉3つが自動販売機に投入されていた。・・・買っちゃったよー。
 光っているボタンを押すと、その扉のキーが外れ、中の卵たちを取り出すことが出来る。

 こうして、旨い「卵かけご飯」が食べたいがためだけに「産みたて」に引きずられてしまったのであった。

 ちなみに、その卵の自動販売機は、我が母の実家の近く(大和町蔵宗:くらむね)の深川養鶏場というところが展開しているときがついたのは、しばらく後のことだった。

 おそるべし、大和町。奥が深い。

 帰宅し、その卵で「卵かけご飯」を食べた。私の食べ方は、卵を小鉢に割り入れ、よくかき混ぜる(カラザは取り除く)。それに醤油を加えて、下準備終了。
 ご飯に、その卵液を満遍なくかけて、そのまま頂く。このとき、かきぜない。米粒に卵液が表面にへばりついているぐらいがちょうどよい。
 今回食べた「生みたて卵」での「卵かけご飯」は、卵の濃厚さを十二分に感じることの出来る、満足のゆく「卵かけご飯」だった。卵の風味もよい。味も濃厚。
 ふと、卵で「カスタードクリーム」を炊いて、クリームパンを作ったらうまいかも?と思ったのだが、いまはそんな余裕はないので、次の機会に取っておきたい。


 大和町シリーズは、あと1点あるので、続きはまた今度に。
Comments(3) | TrackBack(0) │   (20:06)

2007年11月16日

 今朝、仕事中に1本の電話がかかってきた。
 
「あの、ブログみているんですけど、やまもと珈琲店さんって、最近営業されていないですよね。どうなってるんですか?」

 というお話だった。

 実は私も気になっていた。しかも、しばらく豆を買っていない。忙しくどたばたしていたので、のんびり美味しいコーヒーを飲む余裕さえなかった。
 臥龍橋のたもとのお店の看板が外されていたことまでは、知っていたから・・・。
 もしや、まさか?不安がよぎった。

 というわけで、店主さんに電話してみた。
 すんなり繋がり、いつもながらの平然とした口調で、

「いまは、自宅でのんびり焙煎して、販売しているんですよ〜」

 というお答え。
 いいですよ。そのほうが。確かに。

 いま、このブログ見てますか?朝電話をかけてこられたIさん!
 やまもと珈琲店さんは、ちゃんと別の場所で(しかも、三原で!)営業されていますよ!

 ちなみに、電話番号は変わってらっしゃらないので、電話にて注文されると配達していただけるそうです。個人店ですから、繋がらない場合もあるかもしれませんが、留守電に入れとけば、たぶん折り返し電話がかかってくると思います(経験上、そうなる、という予想ですけど)。


「やまもと珈琲店」 電話番号 (0848)81-0345


 ちなみに。

 店主さんと交渉して、オギロパンジャスコ店で(もしかすると、本店でも?)、「やまもと珈琲店」さんのコーヒー豆を販売する方向で検討しております。
 私は、「やまもと珈琲店」さんのような、真面目なお店がきちんと三原に存続して欲しい。ただ、それだけのために、商売抜きでもコーヒー豆を売ります。売れなかったら、自腹で買います。そのぐらい、惚れてます。
 ・・・じゃ、忙しくても、買って飲めよ、と、突っ込まれそうですけど・・・。

 具体的に決定いたしましたら、また、ブログにアップしようと思いますので、乞うご期待です。


Comments(3) | TrackBack(0) │   (18:11)

2007年10月10日

(ここからは、過去の自分の日記(お気軽日記)からの転載です)

三原に「かわらい」といううどん屋さんがある。手打ちで、コシのある、旨いうどんを食べさせるお店だ。

さて、話は約20年前に遡る。そのお店は、通学路の途中にあった(現在は、別の場所に移転している)。その看板には、「ごっつ笑顔のおっさん|のイラストと、「かわらい」という屋号が書いてあった。

私は、その「ごっつ笑顔のおっさん|と「屋号」を見て、「ああ、カッっと笑ってるんだ。カッ笑い、なんだ。そうなんだ。」と、ひとり合点していた。

ところが、つい最近のある日、こんなことがあった。

テレビを見ていると、「とろろ蕎麦」を食べている光景がブラウン管に写っていた。それを見た私は、ちょっと前に「とろろうどん」をどこかで食べた事を、ふと思い出してた。でも、「食べたお店」がどこだか思い出せない。たしか、妻も一緒に食べていたように記憶していたので、妻に店名を聞いてみた。

私「そういえば、とろろうどん、どっかで食ったよなぁ。」
妻「うーん。あ、かわらいさんで、食べたよ。」
私「あ、そうそう。そうだった。カッ笑いさんで食べたよな。」
妻「そうそう。かわらいさん。かわらいさんがやってるんだよね。」
私「うん。カッ笑いさん(あたりまえやん、と、ちょっと不思議に思う。)」
妻「?」
私「前からおもっとったんやけど、カッ笑い、って、面白い名前やなぁ」
妻「どうして?」
私「だって、カッ、笑い、やん。」
妻「そういえば、いつも、かわらいさんの名前を言う時、か と わらい の間を開けるよね。」
私「だって、カッ 笑い やもん。」
妻「あれって、瓦井さんがやってるんだよね」
私「へっ?」
妻「だから、瓦井さん。かわらいさん。」
私「・・・(しばし、沈黙。何がなんだか解らないけど、なんかピンと来る)」
私「もしかして、瓦井さん?」
妻「そう。瓦井さん。食べてる時、いってたでしょ?」
私「覚えてへん・・・。じゃ、カッ笑いさんじゃないんやなぁ。」
妻「だって、瓦井さんでしょ。」

恐ろしいものである。
私は、自分の勘違いに、至極反省することとなった。20年間、私はずっと「カッ笑い」と思い込んで、それが正しいと勝手に信じていたのだから。

あまりの衝撃に、その日一日、ずっと「かわらい、さん、ね。かわらいさん。かわらいさん」と、口の中でつぶやいた。そして、あまりのアホらしさに、情けなくなったのであった。

(転載終わり)


 の、「かわらい」さんで、お昼を頂いた。
 なんとおにぎり1個無料券を妻が持っていたので、おにぎり1個は無料なのである(あたりまえ)。
 私は、日替わり定食を頂いた。今日は「キス天丼とかけうどん」だった。プラス無料のおにぎり1個である。

 妻はカレーうどん。そして、無料のおにぎり1個(無料券が2枚あったのだ)。
 ここのカレーうどんは、ナッシュカレーを使い、フランスパン(たかちゃんパンのもの・・・ふむぅ)が数枚ついてくる。辛さは5段階、1がやさしい辛さで5が最上級らしいが、さしあたり5を頼んだお客さんは見たことがない。ひぃひぃ言いながら、食べていただきたいものである。

 さて、我がオーダー。きす天丼。キス天2匹とかぼちゃ天が乗っていた。かけつゆは適度、適切。美味しくいただいた。ほろほろとするキス天って、なんだか良いなぁ。
 かけうどんは、うどんの真髄を見たような気がした。つゆを一口すする。「・・・薄い?」と、一瞬思ったのだが、最後にちょうど良い塩加減だったことに気がつく。うどんはもちろん旨い。

 3人前で500円で生うどんを販売していたが、つゆが上手に作れないと、もったいないことになるんだろうなぁ、なんて思った。ただし、鍋に入れるうどんとしては、最上級のものであるので、これからのシーズンは是非この生うどんで鍋を〆てみたいものである。

 入って左の壁にかかっている「昭和60年、ご主人修行時代の写真」にご注目。
 いけてる・・・。
 
Comments(4) | TrackBack(0) │   (22:55)

 西町に「かど菓子店」というお店がある(ここです)。
 売りは和菓子とカステラと若干の洋菓子。とてもコンパクトな店である。

 今日は時間があったので、西町辺りをぶらぶらしてみた。
 目的は「かど菓子店」のチーズケーキ。
 うちの店のスタッフから、「なんだか懐かしくって、美味しいですよ」とのことだったので、気になっている店だった。

 だいたい、三原には、こじんまりとしている洋菓子店はもっとたくさんあったはずなのだ。
 高校のときの彼女とよく買っていたケーキ屋さんは、今では「天狗寿司」というすし屋になっている(ちなみに、旨いすし屋らしい)。
 本町の小松家具の近くにも、お菓子屋さんがあったように記憶している。
 きっと、それらの店は、後継者がなく、自然消滅して言ったのだろう。
 後継者がなく自然消滅といえば、貝野町にあった、当ブログでも絶賛した「龍昇軒」さんも、閉店してしまった。とても旨い、こころに染み入るラーメンだったのになぁ・・・。

 となると、「かど菓子店」も、いつかは?という疑問も生じるが、さしあたり現存しているので、今日買いに行ってみた。

かど菓子店外観
かど菓子店外観 いかにも、昔ながらの菓子屋さん。中に入ってみると、人すらいない。よく見てみると呼び鈴があり「御用のある方は、ベルを押してください」と。なんて平和なんだろう。
 本当はカステラも欲しかったのだけれども、「まだ焼き立てで熱いんよねー」と拒否されてしまったので、あきらめて、チーズケーキとレモンケーキとマドレーヌを買って帰った。


帰りに、西野川に架かる橋を眺めた。
よく見てみると、きちんと名前があるんだなぁ(ちなみに、隣の鉄橋には名前はない)。「かじしんばし」と書いてある。「梶新橋」ということで。じゃあ、前にも橋が架かっていたのかなぁ?
西町にかかる橋橋の表札


帰宅して、早速「かど菓子店」のお菓子を賞味することにした。

マドレーヌとレモンケーキとチーズケーキ
マドレーヌレモンケーキ(開封前)
チーズケーキ

 まず、レモンケーキを頂いた。
レモンケーキ(開封後) ほこほこのスポンジケーキに、レモン風味の上掛けがかけてある。このほこほこのスポンジケーキ部分が、なんともいえない懐かしさと言うか、素朴な旨さと言うか、思わずにんまりしてしまうと言うか、旨いのである。レモン風味の上掛けと一緒にほおばると、なんとも幸せ。なんだろう、この感覚。

・・・で、チーズケーキとマドレーヌは?

妻に食べられてしまいました。
無念・・・。
 
Comments(3) | TrackBack(0) │   (22:08)

2007年09月26日

b5ad7ece.jpg このブログでしつこく「ジャスコにはテングソースが売っていない」と、切実な悩みを告白し続けてきた。地道なアピールだった。某ジャスコ店員さんを通じ、「ぜひテングを!」と訴えたこともあった。
 しかし、それはすべて無駄に終わっていた。原因もわかっていた。だめだと思っていた。

 しかし、とある日、食品売り場で買い物をしていると、突然、ジャスコの店長さんから呼び止められた。心の中で「なんか悪いことしたかなぁ」と、ふとおもったのだが、耳にした言葉は、意外なものだった。

「ちかいうちに、テングソースがはいりますよ♪」

 ん?いま、なんとおっしゃいましたか!?

「いろんなルートで納入をかんがえていたんですけど、やっと販売できることになりました♪」

 入らない事情はわかっていたので、ほとんどあきらめていたが、店長が積極的に動いていただいたおかげで、販売できることになったらしい!素晴らしいトップダウン!

 今までは、テングソースは大切に大切に使っていて、普段はオタフクでしのいでいたのだが、これで、私はテングソースの入手に手間をかけることなく、好きなだけテングソースを使える権利を手にすることが出来たわけである。


 そして数日後、ジャスコのソース売場に燦然と輝くテングソースが並んだ。なんと素晴らしい光景なのだろうか。この日が来ることを、何年待ったことだろうか!

 もちろん、即購入である。そして、ソース売場のテングソースの売れ行きを観察することと、万が一陳列が乱れていたときには、きれいに並べなおすことが、私の日課となった。

 この調子で、五平醤油や本郷の実広醤油も並ぶと便利だなぁ。

 これからも、ジャスコ店長に直訴することを最後の手と考え、地元の旨いものが、気軽に買えるよう、地道な努力を積み重ねたいと思う。

Comments(3) | TrackBack(0) │   (22:33)

2007年09月22日

(この記事は、8月に途中まで書いていたものを、やっと書き上げたものです。)

 皆実のパチンコ屋の横に、「麺屋 秀」というラーメン屋さんがあった。近所だったので、時々食べに行っていたのだが、圧倒的に旨い「チャーシュー丼」と、とてもやさしい豊かな味わいのスープを持つ「ら〜麺」が、とてもお気に入りだった。

 そんな「麺屋 秀」を、ここまで過去形で書いたのは、そのお店が近所ではなくなったってしまったからである。

ら〜めん道場秀
秀(外観) ふたまわりぐらい大きな規模で、リニューアルオープンしたのが数ヶ月前。沼田川をわたって、明神のパルディの近くに移転し、名前も「麺屋 秀」から「ら〜麺酒場 秀」になった。夜に行った事はないのだが、夜はお酒が飲めるラーメン屋になるみたいだ。(場所はここ。以前、とんかつ屋さんがあった店舗をを居抜きした感じである。) 移転して、初めて食べたとき、ラーメンが一新していることに驚いた。スープも麺も変化していて、バランスがとても良くなっていた。やさしい旨さはそのままで、1杯としての完成度がぐんと上がったような気がした。もちろんそのときはチャーシュー丼も食べたのだが、これは相変わらずの旨さで、舌を巻くばかり。


 ら〜麺酒場秀のメニュー表は、以前と変わらず手書きであるが、内容が若干変わっている。

(ら〜麺)
 鶏ガラ醤油ら〜麺 580円
 醤油とんこつら〜麺 580円
 和風鶏がら醤油ら〜麺 600円
 炙りチャーシュー麺 980円
 特製 秀ら〜麺 1200円 (煮玉子100円プラス)

(セットメニュー)
 唐揚げセット(ら〜麺、ごはん、からあげ) 850円
 半チャンセット (ら〜麺、半チャン) 860円
 角煮、シューマイセット (ら〜麺、角煮、シューマイ、ごはん)980円
 チャーシュー丼セット (チャーシュー丼、ら〜麺) 1000円

(サイドオーダー)
 チャーハン 600円
 餃子 380円
 チャーシュー丼 580円
 煮玉子(1個) 100えん
 白ごはん(おかわり自由) 220円

(ドリンク)
 生ビール(エビス) 500円
 アサヒビンビール  500円
 チューハイ(レモン、ライム) 400円
 黒ウーロン茶 300円
 ウーロン茶 200円

☆以上は、2007年8月9日の時点のメニューです

 そういえば、冷やし但々麺、と端のほうに書いてあった気がする・・・。夏限定かな?
 
 
から揚げ定食
秀(から揚げ定食) さて、いつもいつも「チャーシュー丼セット」ばかり頂いていたので、今回は「から揚げセット」を頂くことにした。ラーメンとから揚げとごはんのセットで、ごはんはおかわり自由とのこと。ついてくるラーメンは「醤油とんこつら〜麺」。あと、お漬物。
 

醤油とんこつら〜麺
秀(豚骨醤油ラーメン) どうも、ラーメンの写真を綺麗に撮るのは難しい。なぜなら、「早く食べたい!!!」と気持ちが焦ってしまうから。今回は撮影許可を頂き、撮影させていただいた。めったにこんなことはしないのだけど、今回はやはり、このラーメンを押したいがため、自分でも勇気を振り絞り、ご主人にお願いしてみたところ、あっさり「いいっすよー」と。いいんすか。(笑)

 醤油とんこつら〜麺は、トンコツスープをベースに、魚介の旨みが加わり、やわらか風味のかえし(醤油)がとても印象的。麺は中細の若干ちぢれ麺。具はばら肉のほろほろしたチャーシューが1枚と、茹でモヤシ、メンマ、葱。

 今回思ったことは、ラーメン屋にしては(?)白ごはんが美味しいこと。
 唐揚げも、生姜が効いていて、外はパリッと中はジューシー。鶏肉自体の旨さが光る。
 残念なことに、私は小食のため、ラーメンを堪能して、ライスと一緒に頂き、唐揚げを堪能して、二杯目のライスを頂き・・・なんて事はできなかったが、おかわり自由なので、ごはんは腹いっぱい食べることができる!素晴らしい。

 なにより、ラーメンが旨い。以前と比べ、麺とスープのバランスが抜群に良くなり(以前も旨いラーメンだったけど)、今のところ、私の中では三原の新しいラーメン屋さんではナンバーワンかもしれない。
 そして、食べに行く度に旨さに工夫を感じる。ご主人の努力にとても頭が下がる思いである。

 次回は、必ず「チャーシュー丼セット」を食べたい。
 やはり、ここのチャーシューは抜群に旨いし、チャーシュー丼は、とても好みの味がする。前の店のときより値段が若干上がったけど、その値段に匹敵する満足感が得られることは、私自身が良く知っている。

 ・・・と、こんなこと書いているから、チャーシュー丼、食べたくなってきてしまった・・・。(笑)
Comments(2) | TrackBack(0) │   (14:35)

2007年04月25日

フロンティア ジャスコの近くに、新しくお好み焼き屋さんができた(4月15日開店)(場所はここ)。

 店舗自体は2ヶ月ほど前にはできていたような気がする。それに、いつまでもオープンせず、看板すらあがっていない状態が続いていた。
 外観から、「これは、プロの仕事だなぁ」と思わせる設備があって(換気と空調)、いったいどんな店ができるかなぁ、と、おもっていたら、「フロンティア」だった。

 三原で「フロンティア」といえば、案外老舗のお好み焼き店である。
 食べたこと無いけど・・・。

 記憶に間違いが無ければ、文映近くにあり、ニチイに移転し、現在に至る・・・ということなのだろうか。いまいち、正確さに欠ける。

 食べに行きたいなぁ。
 近いようで遠い、昼ごはんである・・・。
Comments(0) | TrackBack(0) │   (22:10)

2007年02月17日

山水苑 本郷のイオン本郷ショッピングセンター内に、「山水苑」という焼肉屋さんが昨年出来た。

 場所はこちら

 なぜか、わが両親がひいきにしており、このたび私の誕生日の祝いにと、食事に誘われたので行ってみた。

 まず、「牛レバーの刺身」を注文してみる。

 よほど新鮮でないと臭みがでるし、これが美味しいならば、肉には信頼が置けるかもしれない。
 さっそく手元に「レバさし」が供されたので、しげしげ眺めてみると、いい色をしているし、エッジも立っている。とてもおいしそう。
 タレにつけずに食べてみると、これが甘い。旨い。臭みが少ない(レバー特有の香りはある)。ふと気がつくまで、タレにつけずに食べてしまっていた。
 
 これは素晴らしい、と、次々にホルモン系を注文してみると、美味しいホルモンが続々出てくる。
 残念ながら、ツラミとコリコリ(血管)など、欠品もあったのだが、ほとんど外すことなくホルモンが旨かった。

 脂身の多い肉は、ちょっとしか食べられないので、「中落ちカルビ」とかは、ちょっときつかったけど、脂の風味が良かった。

 私はユッケが好みなのだが、このお店のユッケは旨い。赤身の肉に、甘みを感じる。黄身を混ぜるとまたうまい。よく梨やリンゴの千切りとか添えているけど、それらは添えていなかった。でも、必要ないように思われた。果物は、肉の甘みの補助のために添えられているものなのかなぁ。

 キムチも旨いかった。きちんと旨みのあるキムチだった。
 脂っこくなった口の中を、適度な酸味が洗い流してくれる。
 それに一口ご飯を加えることにより、口の中の風味が一掃され、また肉が旨く感じる。

 うちの甥が「ラーメン」をたのんでいたのだが、食べきれず残してしまった。それをちょっと頂戴したけど、スープが丁寧にとってあり(牛テールのスープみたいな気がした。焼肉屋のスープに醤油をたらしてあるような、そんなスープだった)、チャーシューが2枚。ぷりぷり感のある麺が、よく似合う。
 チャーシューがあっさりしているのは、バランスを合わせたからなのだろうか?もうすこしコクのある感じのチャーシューでも良かったような気がするが、焼肉屋のラーメンとしてはとても満足感が高いものだった。

 欲を出して言うならば、コチュジャンがもうすこし良いものだったらなぁ、とおもったけど、これはおまけのようなものなので、特に不満にも思わなかった。

 とにかく、満足度は高かった。やはり、きちんと肉を自分で仕入れている焼肉屋さんは旨い。

 そしてなにより、自分のお金で食べない焼肉は、とても旨い。(笑)
 両親に感謝するしかない。

 そして、この「山水苑」のレビューは、まったく人のあてにならないものであることは、間違いない。
 肉を食べたいときに食べたんだから、必要以上に旨いに決まっている。(笑)

 ランチもあるので、こっそり自腹で行ってみたいなぁ。
Comments(5) | TrackBack(0) │   (21:36)

2006年11月03日

 和田沖の三菱三原の前に、1軒のラーメン屋さんがある。その名は「龍昇軒」。もう、風景の一部となっているような、存在感。溶け込んでいる。国道185号線を通る度に、目に入っていたのだが、入る機会もなく、そのまま通り過ぎていた。
 
 子供の頃からあるような気がしていたが、本当にかれこれ30年ぐらい前から営んでいらっしゃるらしい。

 1年ほど前、勇気を振り絞り入店してみたところ、すっと入る素朴な味わいに惹かれてしまった。
 
 暖簾には「はせべ」の名前が入っている。

 店に入ると、横長の店内にカウンターとカウンターの分離延長部分みたいなテーブルで、よくある昭和のラーメン屋さんという感じ。御夫婦でやっている様子。

 カウンター席に座って、ラーメンを1つ注文して、のんびりと眺めてみた。

 店内は、時代が止まっているような感じ。作動しているのか定かではないが、ホットドリンク用のウォーマーや、古びたドリンク用の冷蔵庫。
 そして、三原のラーメン店の定番でもある、おでん!

 「来来軒」とか、「幸来軒」とか、「松竹軒」とか、そういう雰囲気。そういう味のラーメンが出てくるような予感がする。

 ラーメンが出てくる。

 昔風のラーメンで、赤身のチャーシューが2枚。メンマ。ネギ。
 麺は細めんではなくて、中太。「自由軒」より、すこし細い平麺。もちろん、暖簾から「はせべ製」とわかる。
 スープを啜ると、素直に美味しい。なにかが突出していることもなく、何かが足りない事もなく。鶏がらベースがしっかりとしている上に醤油が乗っかり、その脇を魚介の旨みでサポートしている感じである。塩加減もちょうど良い。
 このスープに中太平麺がとてもよく合う。すこし柔らかいような気がしないでもないけど、食べていくうちに気にならなくなっていく。
 チャーシューは、わしわしとした感触が心地よい。臭みもなく、旨い。
 ネギの香りがぷうんとラーメンに刺激を与えて、味を引き締めている。

 きちんとスープも全部飲み干して、ごちそうさま。

 1杯450円である。
 いまどき、この値段である。三原で2番目に安くて旨いラーメン(って、バーミヤンとかそういうのは、除く)。

 おじさんとおばさんのお二人でやってらっしゃるようなので(しかも30年も)、この味もお二人の人生なのかなぁ、なんて思ったりする。
 おじさん、赤身のチャーシューを乗せたり、背脂を乗せなかったりするのは、脂っぽいのが嫌いなのかな、とか。
 おばさん、陽気で気の良い感じが、無口な感じのおじさんと良い組み合わせだなぁ、とか。

 いいなぁ、こういうお店。好きだなぁ。

 いまどきのラーメン屋のラーメンも旨いけど、こういった情緒あるお店の魅力というのも、捨てがたい。

 ときどき、思い出したようにふらりと立ち寄りたくなる、そんなお店である。
Comments(5) | TrackBack(0) │   (21:06)

2006年10月02日

 マリンロードに、「蜂の巣食堂」というお店があった。
 あった・・・。そう、今はない。数年前に閉店された。

 私はたぶん1度ぐらいしか食べたことがない。
 それも、かなり幼い頃だったと思う。
 記憶に間違いなければ、古式ゆかしい「中華そば」だったと思う。
 醤油ラーメンで、細縮れ麺の。
 幼い頃「中華そばは蜂の巣じゃ」と聞いたものである。
 あの「蜂の巣」をモチーフにした看板だけは、よく覚えている。

 三原のラーメンといえば、「来々軒」「自由軒」が老舗なのかな。
 でも、実は「蜂の巣食堂」の中華そばこそ、三原の中華そばなのかもしれない。

 想像するに。
 皆実にある「味八」のラーメンがいちばん味が近いのかな・・・。
 よくわからない。

 そして、某所の情報によれば、経営者の方がご高齢のため引退され閉店したそうである。
 それに、味を覚えている人は、たくさんいることだろう。
 製法と味に関して、調べてみれば、もしかすると再現可能な中華そばなのかもしれない。

 技術というものは、一度途絶えると、それを復活させるはかなり大変な作業だと思う。
 
 もしかすると、「蜂の巣食堂」の味の復活と伝承は、とても大切な食文化の継承になるのではないか、とすらさえ思う。

 今なら間に合う、と。

 とかいってみても、私はラーメン職人でもないし、蜂の巣食堂の方とは面識もないし、ラーメン作りに詳しいわけでもないので、個人で動くには、情報収集が精一杯で(それすらおぼつかない)、再現まではたどり着けない。
 
 蜂の巣食堂に思い入れのある、ラーメン店の方が、その味を復活させるのが最短距離だと思うのだけど・・・。
Comments(5) | TrackBack(0) │   (21:20)

2006年09月01日

aa3b8085.JPG テングソースでおなじみ(?)の、中間醸造さんのお酢のブランドが「マルサン」である。もしかして、三原だから「まる」に「三」で、「マルサン」・・・。なんて単純に思ったのだが、三代目親分情報によると、中間家の家紋だそうである。
 ちなみに、ジャスコの食品売り場にて購入。地元のお酢だし、なにしろ中間醸造製だし、という動機で購入してみた。価格的にも、他社製品と遜色ない感じ。

 しかし、ジャスコには中間醸造製のお酢は売っているのに、なぜに「テングソース」は売っていないのだろう。
 とても不思議なような、なんとなく納得するような・・・。

 ともかく、実際に使ってみて、酢という発酵食品に私はあまりにも無頓着だったことに気がついた。
 そして、このお酢は、旨い!

 特にわかりやすいは、酢の物を作ったときで、酸味がきちんときいていて、それでいて自然な甘みがベースにある。刺激的な酸味ではない。まろやかな酸味である。しかし、酸味はきっちりあるので、まろやかすぎているわけではない。
 そのバランスが心地よい酢の物をつくりあげる。
 もちろん、酢の物だけではなく、酢醤油でも、甘酢あえでも、ぬたでも。

 某大手社製の米酢が、酸味だけが突出して、甘みのベースがうすいのと大違いである。それで酢の物をを作ると、刺激的な酸味が突出するばかりで、食べるときむせ返ってしまって仕方がない。
 それだからか、酢の物はいままであまり好きではなかった。
 
 お酢に限らず、本来、調味料はそれ単品では不完全で、ほかのものと調和させたり反発させたり(臭み消し的な意味です)することで、本来の威力を発揮できる。そういった調味料とは、本当に味の力が強いと思う。
 
 パンもそうだけど、穀物を利用した発酵食品には、でんぷん質を糖質化したあと、何かに変化させるものがある。

 パンの場合だと、でんぷん質を糖質化し、それをイーストの食べ物にして、パンを膨らませる。糖質化させる段階と、イーストがガスを出す段階の2段階を同時にクリアすれば、旨いパンになる。
 日本酒の場合だと、イーストが米麹に変わり、アルコールへと変質させることになる。ビールだと、米が麦芽になり、米麹がビール酵母に変わる。
 アルコールへ変質させる前に止めてしまったものが「朝日養素」になるのかもしれない。もしくは、昔ながらの製法の「甘酒」も同類の発酵食品だと思う。

 アルコールに変質させた後も醗酵を続けると、お酢になる・・・はずである。

 だから、甘さがベースに来るのが、まっとうだと思う。(これが言いたいがために、かなり遠回りになってしまった・・・)。

 いつもの論理展開でまったくもってワンパターンではあるが、地元にきちんとしたお酢を作る醸造元があることは、この大量消費の物流社会においては、本当に「宝物」である。
 まるっきり地元偏重の保守的な考え方だと思うような気もするけど、食文化とはもともと保守的なもので、本来は地域に根ざしたものであるものだと思う。
 
 じゃ、パンはどうなんだ、という話になってくるような気もするけど。
 そりゃ、そうなんだけど・・・。
 うーん。
 そういうことを、曾爺さんにきいてみたい。なんでパン屋をはじめたかって。
 イタコとか、霊媒師の類に頼んでみたら、納得する答えが聞けるのかなぁ・・・。

 ともかく、これからは、テングソースともども、我が家の調味料として愛用していきたいと思う。
Comments(4) | TrackBack(0) │   (19:47)

2006年06月25日

7d8f2cf6.JPG とて久しぶりに「朝日養素」に出会った。20年以上も昔に飲んだきりだった。

 最初に出会ったのは、たぶん、小学校に上がる前だったと思う。

 当時、私が風邪をひいた時には、母が本町にある古めかしい小児科に連れていってくれるのが常だった。そして、大体の場合、年配のお医者様に「風邪じゃのぉ。薬だしとくけぇな。あと、栄養をつけんといけんけぇ、朝日養素をのんどきんさい」と言われるのだった。

 プラスチックの容器に入った、シロップの甘い薬。これは、まったく問題なく飲むことが出来た。
 しかし、曲者はその「栄養をつけるため」の朝日養素だった。経験したことのない不思議な味は、強烈な印象を私に植え付けていた。朝日養素・・・。名前は強烈に頭にインプットされた。

 しかし、そんな時代も遠い昔になり、

「あー、そういえば、あれって、どんな味だったんだろう・・・。」

 と、記憶をまさぐってみても、不思議と思い出せない。

 たしか、砕いたビスケットを水で溶いてあるような、なんとも不思議な印象で、その当時の記憶以外に、いままでそれらしい飲み物を味わったことはなかった。
 しいて言えば、大塚製薬のカロリーメイトの缶入りドリンクがあったのだが、それから甘みを除いたような感じ・・・なのだろうか。
 曖昧模糊とした記憶だけがあった。空前絶後の飲料としてのイメージとしては強烈だったのだが・・・。

 さて、視点を現在へと引き戻す。

 一月ほど前、ジャスコの北側に、雑貨屋さんのようなお店が出来ていることに気がついた。お店の名前は「JAM」という。ショーウィンドウ越しに眺めてみると、なかなか感じの良い雑貨が並んでおり、男にしては雑貨好きな私には、魅力的な店に思えた。そして、カフェも併設しているらしく、なにか旨いものにもありつけるかもしれない、とも。

 そして、先日。
 コーヒーを切らしてしまったので、「やまもと珈琲店」さんに立ち寄ると、運悪く「開店休業」である。あと10分で「営業再開するであろう時間」になるところだったので、そのあたりをぶらぶらしているうちに、その「JAM」というお店が目に入った。そういえば、まだ行っていなかった。勇気を振り絞り、入店することにする。

 店内は、センスの良い品物が多く、雑貨屋さんとしてはかなり大人な感じで、「三原にしては素晴らしいなぁ」と視線を移動させた先に、それはあった。
 店内の品物と不釣合いな「牛乳屋さんの店先にあるような」冷蔵庫に、なにやら飲料が数本ならんでいる。しかも、1種類のみ。見かけないパッケージだなぁ、なんて思いながら、よくよく見てみると「朝日養素」と書いてあるではないか!
 
 数十年来の再会にかなりびっくりした。でも、記憶の中ではビンの形はもっと大きかったような・・・。形も違っていたような・・・。
 ともかく、でも、「朝日養素」なのだ。即、購入を決意した。

 あまりの懐かしさに感激し、これまた印象的なお店のマダムに、「どうしてここに朝日養素があるんですか?」と思わず聞いてしまう。
 するとマダムから、

「あ、私の主人が作っているんです。」

 とのお答え・・・。
 いわゆる朝日養素の直営店であったのだ。そこにあるのは当然のことである。とても納得。

 早速、代金160円也を支払い、胸躍らせ、家に持ち帰ったのだった。

 しかし、あまりの感激のために、当初の目的の「やまもと珈琲店のどみにかブレンド」を買い忘れた事に気がついたのは、家に帰ってからだった・・・。とほほ。

(つづく)
 
Comments(7) | TrackBack(0) │   (05:37)

2006年06月09日

d4759ade.JPG 自家焙煎されている珈琲店である「やまもと珈琲店」さんが、ジャスコさんの北側にあります。最近は、週に1回ペースで、このお店にコーヒー豆を買いに行くのが習慣になっています。

 朝起きて、電動ミルで豆を挽き、コーヒーメーカーでコーヒーを入れることから、一日が始まります。キッチンで、1杯だけ飲んで、あとは魔法瓶につめて、仕事場へもって行き、仕事の最中の水分補給に、気分転換にと言う具合に、楽しんでいます。私はガバガバと飲んでしまうたちなので、マグカップ3杯が1日のペースです。

 さて、そのような感じでコーヒーを飲んでいるのですが、やまもと珈琲店さんに通いだしたのは、本当に、最近のことです。
 それまでの過程は、とても人にお教えできるような過程ではなく(インスタントコーヒーからのスタートでした・・・)、めぐりめぐって、たどり着いたという感じです。

 オリジナルブレンドは、うきしろブレンド・かもがわブレンド・どみにかブレンド
の、3種類があって、名前の順番どおりトライしてみました。
 うきしろは、濃厚で香りも豊か。旨いのですが、1杯で満足してしまいます。これは、食事の最後に飲みたいような、そんなコーヒーでした。
 かもがわは、さわやかな感じですが、すこしあっさりとした気がして、今度は物足りない。午後のお茶の時間に、軽いお菓子と一緒に楽しむのが似合いそうなコーヒーでした。
 で、最後に「どみにかブレンド」にトライしてみたところ、これが私には絶妙に合うことに気がついたわけです。香りもコクもちょうど良くて、かといって濃すぎることもなく、軽いわけでもない。かなり満足感があって、朝がとてもよく似合います。

 そんなわけで、「どみにかブレンド」を買いに通うことになりました。

 でも、ご主人さんによると、悲しいことに、ドミニカ産の豆は、入荷が不安定で、ストックが1年分しかないとのこと。その後は、「どみにかブレンド」はどうなるかわからない・・・と。近い味は作れるけど、この味はつくれない・・・と。
 まぁ、私は素人なので、近い味が作れるというだけでも、十分なのですけど。とりあえずは、「どみにかブレンド」がなくなるまで、買いに通おうと思っています。

 ちなみに。
 午後4時半あたりには、ご主人の所要のため、お店が開店休業されている場合があるので、注意が必要です。時間があれば、ぶらぶらしてご主人が帰ってくるのを待ちますが。

 コーヒーのブレンドって、本当に「ブレンド(混合)」なんだなぁ、と、改めて考えさせられました。
 豆の力と、人間の力が合わさって、コーヒーの味が決定するような、味に対する方向性の意思を感じさせる。
 それが、本当の「ブレンド」の意味なのかも。

 パンにも、同じことが言えるので、ひとりでにんまり。
Comments(2) | TrackBack(0) │   (20:55)

2006年05月23日

 先日、タコの足を1本頂いた。立派で新鮮なタコ。

 さて、どうしたものか、と、思った。
 タコ飯。無難すぎる。
 タコのカルパッチョ。バルサミコ酢切らしたまま。
 タコとわけぎのぬた。わけぎがない。
 タコ刺し。刺身にするほど新鮮じゃない。(茹蛸の刺身は、タコ刺しではないっ!)
 
 と、消去していくばかりで、一向に進まない。

 もう、面倒なんで、炒める事にした。
 フライパンにオリーブ油をひいて、そこにみじんにしたにんにくをぱらら。香りが出てきたら、タコのぶつ切りを入れて、火が通るまで炒める。
 この時点で、イタリア風ではあるんだけど、なにか一つ忘れている。唐辛子だ。

 もう、こうなったら、唐辛子の代わりになるものを入れてしまえ、ということで、コチュジャンと醤油で味付けすることにした。
 
 これが、案外うまくいった。なにより、お手軽なところがよい。
 ビールに合う。

 でも、別にタコじゃなくても、イカでも、野菜でも、肉でも、なんでもこうして食べれば、美味しいんだけど。
 とはいえ、タコの旨みはきっちり出ていた。

 やはり、地物のタコは、旨い・・・ような気がする。

 ちなみに、画像は食べちゃったので、ありません。撮っとけばよかった。
Comments(0) | TrackBack(0) │   (23:31)

2006年05月04日

963dd9c2.JPG ジャスコさんの食品売り場で、「スマック」をみつけた。製品名は「クリームソーダ スマック ゴールド」というみたいだけど、スマックはスマック。炭酸飲料である。

 なにはともあれ、私にとって、ジュースの原点というか、ジュースの源流というか、慣れ親しんできた味。
 いまからかれこれ20年ほど前、三原市民プールのテラスで、よく飲んだ。たしか、当時はまだ王冠付の緑色したビンに入っていたように記憶している。

 だから、当然「あるもの」として、思っていた。
 でも、そういうわけではなく、いつしか、ジュースは某有名大手のジュースばかり飲んでいた。
 そして、スマックは、記憶の片隅に追いやられてしまった。

 しばらく間を空けて、大学時代、大阪のスーパーの駄菓子コーナーのようなところに山積みされていて、意外な場所での再会に驚いた。とても久しぶりに、とても親しい友人に偶然に出会ったような衝撃だった。

 久しぶりに、スマックを手にとってみた。
 あの当時とは、まったく違う姿ではあるが、スマックのロゴと絵は変わらない。とってつけたような「ゴールド」の文字も入ってはいるが、時代の変化なのだろう。

 ふたを開けて、一口飲んでみる。
 一瞬にして、市民プールで飲んだ、あの情景が思い出された。
 蝉の鳴く、日差しの強い、真っ白な雲の浮かぶ、暑い夏。焼けたコンクリートタイルの上でで暖められた、水の匂い。時々通る、新幹線の轟音。雨上がりの舗装されていない、水溜りばかりの駐車場。足の届かない場所のある50メートルプール。すこしぬったりとした感触の、プールの底。

 味わいは、変わりないような気がする。
 この味は、ブラインドテストされても、スマックと答えられるかもしれない。

 たぶん、スマックを飲んだ思い出が、スマックの味の半分なんだろうなぁ。


 ・・・肝心の味は。
 意外とあっさりとした甘みのある(酸味とのバランスなのかな)、クリームソーダ風飲料です。「ゴールド」だからか、生ぶどう酒が入っていると記載してありますが、隠し味なのでしょう。
 疲れた体に、染み渡ります。旨い。

 でも、スマックって、なんて意味なんだろう。
 と、思い、検索してみると

http://www.stij.org/drink/d-info10.html#103

 なんてテキストを見つけてしまったり。
 全国各地に「地スマック」があるのかなぁ。
Comments(2) | TrackBack(0) │   (08:35)

2006年04月05日

7f53ee9b.JPGジャスコさんのサービスカウンターに、石田乾物さんの干物を売っています。

以前から、気にはなっていたのですが、当たり前かなぁ、と、思い(干物って、結構身近な存在なのかもしれない・・・)、見過ごしていました。

ある日、酒のつまみに、と、よくよくその干物を見てみると、旨そうじゃないですか。早速、「たこ浜焼き」を買ってみました。

タコを赤ワイン入りのたれに漬けて干してあるらしいのです。

食べてみましたが、確かに赤ワインの風味がしますが、干して濃厚になったタコの旨味のほうが、強烈な個性になっていました。

これは、三原土産の王道ですね。

普通の干しダコや干し穴子、デベラなどもありましたが、未食です。
でも、旨そう!

Comments(3) | TrackBack(0) │   (15:00)

自己紹介
四代目(よんだいめ)
老舗パン屋の四代目として、三原に生まれ育ち、跡を継ぐ。 2010年に代表取締役社長就任。
社長になっても、なんだかんだいいながらイオン三原店の店長も兼務。
三原がふるさと。大阪がボケと突っ込みのふるさと。フランスが心のふるさと。
日本と広島と故郷の三原と我が妻と娘をこよなく愛する40歳。

========

オギロパン イオン三原店
郵便番号 723-0014
広島県三原市城町2-13-1
TEL&FAX 0848-62-8800
営業時間 午前9時〜午後8時
定休日 年中無休(お店は)
Recent Comments
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ